VE≠減額調整 第07話 2F床材(タイル)~さよならプラント~
床材は、面積が大きい分、単価(グレード)を多少でも下げれば減額影響額は大きくなるため、見直しがいがある要素です。
1.減額調整前
2FのLDK等、メインの床材は、サンワカンパニーが扱うREFIN社のタイル「プラント」を第一希望としていました。
出典 sanwacompany
ただし、価格は「9,800円/㎡」…。
サンワカンパニーの価格表示(定価=そのまま納品価格)という点も踏まえると、僕たちにとっては相当高級品です。
2.減額調整しても維持したい要素
「プラント」に絞った経緯、床材に求めた要素を改めて整理します。
①屋外にも使用OKな床材
ラナイ(室外)とLDK(室内)を同じ床材で連続させたい=タイルに絞りました。
(イメージ)
出典 Wallpaper
(検討の経緯↓)
②あまり「イシイシ」し過ぎていない笑
屋外OKのタイルは、滑らないようなグリップ力を重視してゴツゴツした石目感が強い商品が多いイメージですが、僕たちの好みはモルタルに近い雰囲気でした。
(石目感が強いタイルのイメージ)
出典 Quorn Stone
(検討の経緯↓)
③浴室にも使用OK
ラナイ→LDKまで同じ床材でつなげるなら、そのままLDK→サニタリー(水回り)までこそつなげたい。
(下図グレー部分↓)
「ここからここまでが〇〇の部屋」「この中が〇〇室」というようにあまり区切りすぎるより、「基本的には同じ一つの空間という前提でそれぞれの機能をゾーニングする」ぐらいのゆるい区切りの方が好きなのかもしれません。
日本ではほとんど無いと思いますが、究極と思うのは「ベッドルーム+バスルーム」です笑。
(イメージ)
出典 PLANETE-DECO
自分なら間違いなく、床や壁が濡れないか細心の注意を払いながら、一切くつろげない、ただただ緊張感だけのバスタイムになりそうです…汗。
上記は極端な例にしても笑、一昔前の「クローズドキッチン」(この中が「台所室」)より「オープンキッチン」(LDKの一角がキッチンスペース)が主流になっている考え方に近いかもしれません。
(イメージ/クローズドキッチン)
出典 EveSteps
3.減額調整後
タイル貼り(=減額調整)対象となる床面積は約70㎡。
(下図グレー部分↓)
「タイルの単価差額(円/㎡)×70㎡=減額効果額(円)」
のイメージとなります。
何社か見て回ったものの、
(1)タイルの海外の空気感がより高く、
(2)価格比較(減額効果)が算出しやすく、
(3)用途表が一目でわかりやすかったため、
減額後の代替品(タイル)もサンワカンパニーから選択しました。
((3)用途表イメージ↓)
出典 SanwaCompany
以下、最終選考まで残った候補例を抜粋します。
候補①:REFIN社「プラント」(※スクエア)
第一希望のプラントは「748mm×1498mm」(約1:2の長方形)で、9,800円/㎡でした。
しかし同じプラントでも「598mm×598mm」(約1:1の正方形)だと、5,980円/㎡まで下がります。
出典 SanwaCompany
減額効果:約△4,000円×70㎡=280,000円
好みの質感を維持しながら減額できる案として、悪くありません。
候補②:MARAZZI社「ダスト」
スクエア(正方形)サイズしか無いのが惜しいと最初は思っていましたが、モルタルフローリングに近い優しい雰囲気が素敵です。
出典 SanwaCompany
何より、その単価は「3,900円/㎡」と圧倒的なコストパフォーマンス。
減額効果:約△6,000円×70㎡=△420,000円
「屋外床〇」「浴室床〇」で5,000円/㎡以下を切るタイル(かつ好みの質感)は、これ以外にあまり探すことができませんでした。
夫婦「こ、これや…。」
この時サンワカンパニーHPで「ダスト(色:パール)」の在庫状況は、
【完売中/次回入荷予定〇月〇ケース】
ぐーさん「今すぐオグリさんに、次回入荷分の差し押さえ(予約)してもらってっ。」
僕「へい!」(←なぜか部下のポジション汗)
なんとか大きめの減額調整のタマにできそうです。
今日の一曲:FireHeads/Emiliana Torrini
建築家と素敵な家を建てられている方々のブログがランキングで読めますっ。
↓