実施設計中 第05話 床材(タイル「プラント」)
LDKのフローリング材とラナイのデッキ材を合わせるのは中途半端になるかもしれない、という検討までしました。
あと、ぐーさんは「デッキ材」のラナイ自体に不安があるようです。
デッキ材の隙間から、デッキ下の空間?に、葉っぱとかゴミとか…「虫」とかが溜まっているんじゃないかという恐怖が(笑)。
出典 LIXIL
2人の理想は、モルタルの雰囲気です。
出典 VIP WORKS
でも、LDKとラナイは2階のため、地震等によるクラック(ひび割れ)が特に入りやすい等のデメリットから、工務店側もおすすめはしないようでした。
防水性、柔軟性が高いモールテックスに希望を持っていましたが、床全面というのは相当高額になるのか(別の理由からか)、打ち合わせ段階でもあまり良い雰囲気を得られなかったので笑、いったん留保。
コスト、安定性からもバランスが良さそうな「タイル」床を検討することになりました。
「床材」ってタイルも含めていいのかとか混乱してきたので、
建築知識2015年5月号の「床材の分類」をベースに、
(株)リンレイの「床材の分類」で補足して、簡単に整理してみました。
図で言えば、黄色の「フローリング」→灰色の「陶磁器系」に路線変更していることになるのかなと思います。
ラナイ(屋外)OKのタイルをLDKにせっかく使うのなら、水回りの床もそのまま同じタイルでつなげたくなります。
元から、床材をいろいろ切り替えて、自分たちは上手くまとめられるのか不安もありました。
できるだけ一続きにした方が、一体感や広さも感じられるのかなと。
そうなると、キッチン床、洗面所床はもちろん、
浴室床、バスコート床等…いくとこまでいってもいいのでしょうか笑。
(グレー部分)
たった1つのタイルに絞れるのか、謎の緊張感が出始めます笑。
ADVANの「モルジュ」。
出典 ADVAN
東京行った時にショールームでも見ることができましたが、ADVANのタイルは全体的に「石でっせ」感が強く、豪邸に似合いそうなモノが多い気がします。
サンワカンパニーは、製品ごとの施工イメージ、使用可能場所、価格が分かりやすくて、ありがたいです。
性能表で「屋外床〇」「浴室床〇」に絞って検討します。
「ポルトベロ」
出典 サンワカンパニー
サン・ペドロ・デ・カルデーニャ修道院のライムストーンよりインスパイアしてつくられた磁器タイル。
ムラ感があって素敵なんですが、エッジ部分が濃いので、マス目(モザイク)感が少し強いのかも。
そのうえ、小栗さん(工務店)からも、メーカーの施工画像はデザイン重視で入っていないですが、実際は「目地」を入れることになると言われ、更にマス目感が強調されそうです。
「ディストリクト」
セメントとテラコッタの質感の融合、とのこと。
自然なムラ感も値段(5,480円/㎡)も素晴らしいと思いました。
出典 サンワカンパニー
その「ディストリクト」を上回るタイルが、1つだけありました。
「プラント」です。
ウッド調×セメント調を混ぜたハイブリットな≪デザインインダストリー≫の進化版タイル。古城の壁や1970年代の古びた工場の壁をモチーフに、コンテンポラリー、魅力的に表現。
出典 サンワカンパニー
大半のタイルのように正方形でなく、長方形タイプがある点も特に好きです。
フローリングの乱尺張りのようなリズム感と、海に向かって伸びていく雰囲気が出そうなのが、素敵です。
2人「こ…これや。」
…しかし、実売価格で9,800円/㎡が、僕たちにとっていかに贅沢かを知るのは、先のことでした汗。
今日の一曲:here comes my love/Mr.Children