VE≠減額調整 第08話 階段材(タイル→集成材)
オグリさん(工務店T社)からの減額調整タマの案に、「階段材」の見直しがありました。
(umiieの矩計図/階段室)
オグリさん「階段をタイル→集成材仕上げにすると、△約110,000円の減額が見込めるのですが、いかがでしょうか?」
(集成材の階段イメージ)
出典 archdiary
僕「うーん…汗。」
上記画像の御宅のようにハマってくれれば素敵なんですが…以下2点ほど、せっかくの減額案をためらう観点がありました。
葛藤①:umiieの階段は外からも見える
階段室は、全面的にFIXガラスの予定です。
階段からも海を見れるような機能を意図した仕様ですが、結果的にはumiieのファサード(正面外観)と言ってもいいポジション。
そういう意味では、減額<好みの階段の雰囲気をキープ、したいところです。
(好みの階段イメージ例)
出典 ISM
石を切り出したようなクールかつノスタルジックな雰囲気が素敵です。
葛藤②:床材の種類数を絞りたい
もちろん、海外的なセンスやプロの計算にみられるような、あえて多くの建材や色を重ねながら調和・成立させているインテリア等も憧れです。
(イメージ)
出典 contemporist
ただ、素人の自分たちの場合、スタートは「できれば家全体が一つの空間・部屋」という方向から考えつつ、どうしても個室に区切ったり、建材を切り替えた方がより良いと思った時だけ切り替える、という順番で考えた方が、トータルのバランスがとりやすいかなと思いました。
階段を集成材にした場合、例えば2階から階段を降りようとするとき、少し不自然な(あまり明確な配役の意図がない)3種類もの床材を同時に眺めることになります。
2階(LDK・サニタリー等):タイル「ダスト」
階段:集成材
1階(廊下):オーク材のヘリンボーン
より雰囲気を調和する方法として、階段材は、2階(タイル「ダスト」)か1階(オーク)のどちらかをそのまま使うのがセオリーでしょうか。
出典 homify.de
そうすれば、そこは「階段」というあからさまなスペースではなく、「1階(2階)がいつのまにか上(下)に向かって伸びていき2階(1階)に辿り着ける機能(をもつゾーン)」。
「階段」は、目的ではなく手段だったんです。
僕たちは「階段」が欲しいわけじゃない、1階と2階を行き来したかっただけなんです。
ウマ「…ということで、階段材の減額(タイル→集成材)は「しない」でどないでしょうか。」
ぐーさん(妻)(この人、前世は平屋住まいだったんや…(怖))
今回は減額失敗です笑。
今日の一曲:Let The Music Play/SHANNON
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