VE≠減額調整 第32話 壁・天井の仕上材(AEP vs クロス vs 施主塗装)

 

壁・天井の仕上げ材は、

インテリアの雰囲気・住み心地を大きく左右するとともに、

一方で単価×面積による費用も大きく上下するため、

減額のバランスが特に重要な項目の一つと思っています。

 

(イメージ)

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出典 T.D.C

 

umiieは、壁334㎡+天井121㎡=合計455㎡。

仮に、1㎡単価を△1,000円安くすれば、減額△45万円のイメージです。

 

 

 

1.減額前:AEP塗装

 

AEP=アクリルエマルションペイント

…ってどういう意味でしょうか汗。

物理・化学がさっぱりなので、自分なりに簡単にします。

 

エマルション(emulsion):

「液体」に別の「液体」が溶けずに混ざっている液体(乳液)。

(ちなみに「液体」に「気体」なら泡(foam)。)

 

2013年4月発行)食品乳化の基礎コロイド・界面科学

出典 SUNATEC

 

つまり…汗

「水」に「アクリル樹脂」が溶けずに混ざ(エマルション)っている塗料

=一般的な水性塗料(ちなみにペンキは「油性塗料」)

…という程度の理解でいきます笑。

 

umiieでの見積額は、

単価約2,200円×455㎡(壁+天井)=約100万円。

 

 

 

2.減額案(1):クロス(壁紙)

 

単価約1,000円×455㎡(壁+天井)=約45万円。

減額効果:△約50万円

 

当然、金額的な減額効果は最も高いでしょう。

(仕上げ材「なし」というロックな選択肢除く笑)

 

ただやはりリーズナブル・量産的なクロス(壁紙)は、

賃貸物件や公共施設に使われている雰囲気が強く、

壁紙メーカー様のHPのような美しい空気感を出すのは難しい気がします。

 

(イメージ)

FE-1036 ファイン コーディネートレシピ ミモザ / FADE【アウンワークス通販】

出典 サンゲツ

 

また、経年で剥がれてきたときに、

塗装の経年劣化のように「味」「雰囲気」にはならない、

自分で張り直すのは難しい、

という懸念もあります。

 

 

3.減額案(2):施主塗装

 

建築家に依頼する施主様なら、この選択肢は結構あるイメージ。

ちなみに僕は、DIY関係はどちらかといえば苦手です笑。

 

(イメージ)

Add richness, depth, and dimension to a room with this lime wash wall paint technique.

出典 sunset 

 

でも今回は、デメリットより、メリットの方が多く感じました。

・家(umiie)の構造を多少自分で体感できる。

・ぐーさん(や友人)との共同作業は楽しそう。

・umiieで暮らす間も作業の思い出に浸れる笑。

・塗装の剥げ・ひび割れなら「味」で済みそう。

・経年劣化や汚れが出た時も、自分で塗って戻せる。

・海外(かぶれ)の雰囲気が出やすい。

 

ただし、家全体を施主塗装した施主様達の壮絶な大変さを教訓にして、

①雰囲気を特に重視したいゾーン(1F廊下・寝室・LDK)の壁だけを施主塗装

②それ以外のゾーンはクロス(壁紙)

③特に「天井」は、施主塗装は地獄のようなので笑、全室クロス(壁紙)

という割り切りにします。

 

(赤色部分:施主塗装)

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次回は、施主塗装する塗装材を選びます。

 

 

 

今日の一曲:Re:(リ)/9nine

 

 

 

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