VE≠減額調整 第06話 トイレ(便器)~オート開閉機能争奪戦~

 

 トイレ(便器)は、夫婦間の要望にズレが大きく、落としどころの調整が結構必要な仕様の一つでした。

 

 

1.夫婦共通のトイレのイメージ

 

夫婦間のズレの前に、まず夫婦「共通」のラインを整理します。

 

①トイレはトイレ

トイレは、純粋にお手洗いの時間を過ごすだけの空間で十分、という意味です笑。

本やディスプレイを充実させた書斎等のような「オシャレな居室」に近づけなくてもいいかなと。

(イメージ)

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出典 ミサワリフォーム

 

②インテリアで遊ばない

トイレはよく、面積も小さく開放しない個室のため、アクセントクロス等でインテリアを遊びやすい(冒険するチャンス)と言われます。

しかしこれも①と連動することや、多少でも増額を抑えるため、特に希望はありませんでした。

 

(イメージ)

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出典 CAREDECORS

 

③タンクレス希望

 「タンク式」は、やはりどうしても少し以前の設備のイメージ(親世代が建ててくれた実家感(笑))があるので、できれば「タンクレス」を希望。

更に欲を言えば、デザイン面、清掃面から「壁フロート」タイプが理想です。

(①②と若干矛盾してる気もしますが汗)

 

(イメージ)

DXV Design Panel 2016 | palm springs modern | Pulp Design Studios

出典 Pulp Design Studios

 

 

 

 

2.夫婦間のズレ

 

ぐーさん(妻)がプチ潔癖(※トイレ以外の日常生活全般においても潔癖というほどではないですが)な点から、夫婦間のズレが出てきます。

 

 

 

①タンクレス希望(※2台とも)

1F(来客も使用想定)はタンクレス、2F(家族以外使わない第2トイレ)はタンク式、というコストバランスをとられている事例もよく聞きます。

減額調整に迫られた今、僕(夫)はそれも想定しないといけないと思っていました。

 

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しかし、ぐーさん(妻)は、かなり強く「1F・2Fともタンクレス」を要望。

タンク式を避けたいのもありますが、それ以上に「使い勝手が違うのはプチストレス」とのこと。

 

 

②オート開閉機能は必須

僕(夫)は、便器の「蓋」(※便座ではない)をこまめに開閉しません。

海外とか「蓋」無い便器多いイメージですし…。

(不衛生?汗)

 

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しかし、ぐーさん(妻)は「蓋の存在とその開閉は重要」。

蓋は、使用前後は閉まっている(閉めておく)のがマナー。

飛沫(微粒子的なイメージ)も考えると、「蓋を閉めてから流す(flash)」。

その頻繁な開閉に、蓋を直接触らずに済むようにしたい。

 

厳密には、「人感で」オート開閉しなくてもよく、リモコンで(蓋に触らず)開閉できれば十分ということが判明。

 

 

 

3.トイレ(便器)の選定

 

①減額前

 

タンクレス+オート開閉を満たせばOKということで、

TOTOの「ネオレストAH」(定価約350,000円)が有力候補でした。

 

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出典 TOTO

 

ちなみに、「水回り設備(特にトイレ)はリクシルよりTOTO」という方が多いイメージです。

僕も強いて言えばブランドイメージの好み的にTOTO派ですが、そこまでこだわりはなく、リクシルのトイレもデザイン・機能的に相当素敵です。

 

 

②減額案

 

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オグリさん「弊社がTOTO様から一括大量仕入れしているモデルでよければ、ネオレストAHよりかなり安くすることが可能ですよ。」

 

そのモデルは、法人向けのようでカタログで確認が難しかったんですが、大体「GG」と同じようなモデルでした。

(イメージ)

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出典 TOTO

デザインも、そこまで「ネオレスト(AH)」から離れていません。

そして確かに相当安く、1台約△150,000円×2台=△300,000円程度の減額が可能のようです。

 

ただしその分…

(1)実はタンクレスではなく「タンクレス風のタンク式」

(2)オート開閉機能なし

という僕たちが求める要素がやはり削られているようです涙。

 

(1)については、見た目は十分スッキリしているので、まあ災害等の停電時はタンク式が便利、と言い聞かせてクリアさせる。

(2)についても、ぐーさんも相当葛藤の末「△300,000円」という減額の貴重さへの理解を示してくれ、とりあえず妥協することになりました。

 

 

 

今日の一曲:Comforting Sounds/Mew

 

 

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