VE≠減額調整 第37話 さよならAJ WALL
減額調整も終盤となってきました。
これ以上減額したら…いや、既にumiieはスカスカです。
もう限界や…。
カヤマ常務「…ウマさん、高価な照明を選ばれてるんですね(驚)。」
僕「ぎくっ(汗)」
1.減額前
ダイニング(2灯)と階段(3灯)は、アンティークショップで購入したペンダントライト。
各10,000円程度なので、減額対象にはなりません。
問題は、 1F廊下の3灯。
1957年、SASロイヤルホテルと一体で設計されたArne Jacobsenの「AJ WALL」。
(イメージ)
価格は、約9万円×3灯=約27万円…!
減額調整編において目を背けられない数字です涙。
2.減額案
①「Toldbod(トルボー)」
約7~8万円。
ルイスポールセン社内のデザインチームが開発(※正確にはポールへニングセンは直接設計していない)、今や看板照明の1つです。
(イメージ)
出典 lekkerhome
②「VL38 wall」
約5~6万円。
Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)が、1945年ラジオハウス(デンマーク放送局)と一体で設計した名作です。
(イメージ)
出典 lekkerhome
僕(うーん・・・汗)
素敵な照明は他にいくつもありますが、AJ WALLをあきらめる割にはそこまで減額できません笑。
そもそもブラケット(壁付)ライトに限定する必要もないのでは?
ペンダント、なんならダウンライトまで立ち戻る?
減額調整の数か月前、「AJ WALL」に辿り着いた検討をもう一度なぞることになります。
そして、いよいよ「禁断の実」をかじることを考え始めます。
③「AJ WALL」(ジェネリック版)
建築家に依頼する施主様は、特に本物志向の方が多い気がします。
その中では禁止技的に扱われる、デザイナーズ家具の「非正規品」。
ちなみに、以下の整理により本記事では「ジェネリック」と表現させていただきます。
「リプロダクト」=正規メーカー自らの再生産・復刻品
「ジェネリック」=デザイン版権期限(20年)後の他社生産品
2003年秋、ジェネリック家具という言葉が誕生しました。それまで単にコピー品と呼ばれて揶揄されてきたリプロダクト品に、弊社は「ジェネリック家具」という名称を付けました。
(「E-Comfort」様 HPから抜粋)
3.減額調整の結果
ジェネリック版に若干の後ろめたさがないわけではありません。
安価でも本物(別製品)を選ぶ方が良いのかもしれません。
しかし…
(イメージ)
出典 A.S.Helsingo
減額前:「AJ WALL」(正規品) :9万円×3灯=27万円
減額後:「AJ WALL」(非正規品):2万円×3灯=6万円
減額効果:△21万円
「AJ WALL」デザインへの固執と減額効果の大きさに、屈することを選択したいと思います笑。
今日の一曲:The Ground/Tord Gustavsen Trio
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