VE≠減額調整 第03話 コンクリートアプローチ
大きい減額調整ができそうと次に目を付けたのは、外構の「コンクリートアプローチ」。
ぐーさん(妻)は、ピロティをくぐる美しいカーブのこのデザインを相当気に入っていました。
そんなぐーさんにアプローチの減額調整を納得してもらうために整理したポイントとしては、
(1)模型やスケッチでは土地全体を俯瞰で見るからアプローチも美しいけど、実際の暮らしの中の視線ではこの美しさは感じにくいと思う。(ナスカの地上絵理論 ※そんな理論ないですが笑)
(2)田舎の片隅にある我が家の前の道路は人通りも少なく、しかも道路から数m上がった土地のため、家族以外誰も見ないアプローチ笑。
(3)コンクリートで自動車2台分ぎりぎりのゾーニングをしてしまうことで、日々の駐車作業が窮屈になりそう。
何段階かに分けて、減額調整(案)を検討しました。
「アプローチ」と一つに括られているコンクリート部分を以下の①②③に分けます。
①道路からumiieまでのまさに「アプローチ」部分
②umiieの下の「ピロティ」部分
③umiieの下をくぐった先のカーブする「駐車場」部分
それぞれをもし削った(コンクリートにしない)場合のデメリットは、
①が無いと、ファサードからの外観デザインが大きくダウン。
②が無いと、ピロティを半屋外の土間のように活用できない(玄関を開けたらすぐに砂利・土になる)。
③が無いと、砂利の駐車場=自動車のタイヤの負担増になりそう、土の駐車場=雨の時の水たまり・ぬかるみが不便。
しかし、この時の僕は、もう減額調整を「手段」ではなく「目的」のように考えるぐらいでないととても予算内に収まらないという意識だったため、それらのデメリットはあまり響きませんでした。
ウマ「減額効果△100万円以上になるのなら…①②③全部「不要」(コンクリートではなく砂利)でもいいぐらいです泣」
と断捨離の境地でした。
海につながっていくような(砂浜に見立てた)砂利の上にシンプルに乗せられただけの、ちょこんと建つumiieも可愛いなと。(←思い込もうとしてる汗)
ゾノ先生「そ、そうですか…汗。…うーん、いややっぱり、せめて①②は残しておくべきだと思います。③は削ってもいいと思いますが。」
カヤマ常務(工務店T社)には、あらかじめ①②③それぞれの金額を分けて算出してもらっていたため、「どれを残す・削る」の組み合わせから、減額とデメリットのバランスが良いパターンを選んでいきます。
そしてもう一つ、別の視点から、見積をお願いしていたパターンがありました。
コンクリートの代わりに(安価と思われる)「アスファルト」のアプローチです。
しかも「カラーアスファルト」というものもあるようなので、白~グレーにできれば、「道路感」「業務用駐車場感」の雰囲気も減るのではと。
出典 NIPPO
この選択肢に、ゾノ先生が目を輝かせました。
ゾノ先生「それなら逆に、前の道路と同じ色に揃えるのも良いですね。公道がいつのまにか私道(私有地)になってて、間違えて入ってくる自動車がいるぐらいの笑。」
ゾノ先生のインスピレーションは加速します笑。
ゾノ先生「いっそ、速度表示とかもペイントすると面白そうですよね。「50」(時速50km)とか…いやピロティでそんな出したら危ないがなっていう笑。」
(イメージ)
夫婦(さ、さすがのインスピレーション力や…。遊び心のあるオシャレが好きな人なら本当に採用しそう。)
ゾノ先生「そうなってくると…いっそ敷地に立てちゃいますか…標識も笑。」(←半分本気)
(イメージ)
夫婦(…もうええてー笑)
しかし、アスファルトにしても予想以上に減額効果は少なかったのと、ゾノ先生に標識を立てられるのを避けるため笑、アスファルト案は断念。
結局、結論は(無難に?)「①②を残して、③だけ削る」に着地しました。
減額効果:△50万円~80万円程度
・・・・・・
昨日はぐーさんの車のラジオから、
10年前に東京で働いていた時、TSUTAYA荻窪駅前店でCDを借りて「なんてカッコいいピアノとリズムや…!」とハマっていた名曲が流れてきて、
最後の名フレーズが相変わらずオシャレ過ぎて、
助手席で涙ぐんでいました笑。
輝かしい未来は胸の中で咲く花のよう
そこで揺れたものは魂のゆくえと呼ばないか
昨日の一曲:魂のゆくえ/くるり
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