2ndプラン変更点⑤ 難産のサニタリー
今夜はぐーさんと、皆既月食を探す夜の散歩へ出かけました。
コンパスを頼りに、小さくて薄赤い月を見つけました。
帰り道は、大学時代によく聴いていた月の名曲を鼻歌してみたり。
2016年11月頃。
ゾノ先生に設計を依頼するのはほぼ決まりでした。
しかしながら、本当に「設計契約締結」してもいいかの決断材料として最後まで悩まされたのが、
サニタリー(浴室・洗濯室・洗面・トイレ)です。
ゾノ先生のプラン【2F】:
サニタリーの拡大図:
(※朱色は収納面積部分を表現)
前話のとおり、トイレがキッチン隣接のこの位置は絶対にNGです笑。
ゾノ先生「海外のホテルライクに3in1ではどうですか?」
しかもトイレ1帖分が更にパントリーとして広がっています。
せっかくですが、トイレは個室でないと厳しいです。
そのうえ2人は、洗面は2ボウル(幅)が希望。
(無理言うなよ笑)
ゾノ先生「うーん…じゃあこれでどうでしょう?」
おおっ、トイレは個室に。
2人(でも洗面はやっぱり1ボウルや…)
ゾノ先生「壁2面に鏡を付けて、水栓も対角方向に設置すれば、2方向から(頑張れば2人同時に?笑)洗面できるようにはしています。」
さすがプロらしい柔軟な引き出しです。
でもやっぱり…
「2人同時に使える機能性」というより、「2ボウル(幅)あることによる余裕・贅沢感」ができれば欲しいんです。
要望ばかり積み上げておいて、却下が重なって恐縮なので、いったん持ち帰ることに。
次の打ち合わせまでの1か月間、自分でも出来る限りの配置・組み合わせを考える日々が始まりました。
特に枕元にメモ帳とペンを常備。
夜更かしできる週末は、ぐーすか寝てるぐーさんの隣で、深夜もベッドの中でカリカリサニタリーの図を描き続けます。
もちろん、素人なので、建築的にどうかは置いて、1モジュール単位のパズルレベルの検討しかできません。
それでも、何十通りでも描いてみます。
組み合わせがいい加減かぶりはじめてきた頃。
一般的に洗面台は「壁(に向かって)付け」だと思いますが、
そういえば本の中でしか見たことないような、
洗面台(と鏡)の背面に浴室があるような変則の配置まで広げて更に検討。
このあたりで「キッチンパントリーって、広いわりに導線のために内部に結構余白があるから、いっそ背面収納に変更して、その分をサニタリーに回せないか。」
と、違う視点からも考えることに。
これでまた、サニタリー内の組み合わせがぐんと増えます。
そして…
(で、できた…疲)
2案だけですが、2人の中ではNG要素がないサニタリー(素人案)が出来ました。
2016年11月6日
近所のチェーン喫茶店で、ゾノ先生との打ち合わせ日。
素人案①:
廊下面積を最小に抑えた案。
2帖から3帖まで広げた洗濯室は、大容量収納(朱色部分)に充ててもいい広さ。
ゾノ先生「うーん…」
ウマ(ドキドキ…汗)
素人案②:
廊下は①より長くなっていますが、逆に奥行の広がりは出した案。
中央に配置したバスコートが、浴室・洗濯室・洗面台全体に光を注げる(かも)。
ゾノ先生「うーーん…」
ウマ「あ、いや、僕たちの希望するポイントを分かりやすく伝えれたらと思っただけの素案的なものなので…汗」
その後、いろいろゾノ先生もカリカリ別の案を探ってくださっていましたが…
施主なりに重ねた検討も尊重してくれたんでしょう。
ゾノ先生「パントリーの前提を無くして考えると…この2案のどちらかが答えですね。」
ウマ「恐縮です…(よ、よかった汗)」
導線や収納は①の方が少し上でしたが、
抜け感(?)が気持ちよさそうな②で進めることに。
小栗さん「「熱々ドリア」注文したのに、結構冷たいっ泣」
とか言いながら、
この日やっと、改めてゾノ先生の設計事務所と設計契約書を締結しました。
今夜の一曲:グレープフルーツムーン/GOING STEADY