実施設計中 第01話 ラナイの手摺
2016年11月19日
ゾノ先生の設計事務所と、「設計契約」を締結。
「基本設計」(間取りレベルの図面)から、
「実施設計」(工事できるレベルの図面)に入っていきます。
工務店「NEXT INNOVATION」社(仮称)
小栗マネージャー「ではゾノ先生、1月(2か月半後)には、実施設計図完成めどでお願いしますね。」
小栗マネージャー「ウマさん、実施設計図をもとに2月は減額調整等に充てましょう。建築確認申請後、年度内(3月中)に着工可能予定です。」
2人「そう考えると、結構すぐですね(ドキドキ)。」
←フリが効いています笑
実施設計図面を作成していただく2か月半の間、仕様や細部を詰めていきます。
umiieで一番重要なポイントは、LDKからの海の景観。
そのために、ラナイ(ベランダ)の手摺をどんなタイプにするか。
【2F】
ゾノ先生「セオリーだと、110mm間隔(乳幼児の頭部がすり抜けない基準)の縦格子が、デザイン的にもいいのではと思います。」
ヨーロッパのバルコニーの写真でたまに見たので、イメージは悪くはありません。
(イメージ/画像拝借)
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しかし、ぐーさんはあまり乗り気ではありませんでした。
縦格子の本数はかなり多く景観が少し減るためと、
一昔前のマンションや住宅のイメージが結構強いようです。
ゾノ先生「景観に干渉しないことを優先するなら、アクリルパネル(か強化ガラス)でしょうか。足も掛けにくく、越えにくいですよ。」
意外と(笑)、安全性を相当重視してくださるゾノ先生。
(イメージ/画像拝借)
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しかし、これは…2人ともあまり好みではありません。
マメに拭いておかないと、ある意味景観が損なわれていきそうなため。
あと、モダンな豪邸のイメージがあってちょっと気が引けます笑。
ウマ「ワイヤー…とかは、あまりおススメではないでしょうか?」
(イメージ/画像拝借)
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建築家住宅の手摺には多く採用されているイメージがあります。
渡辺篤史も「い~いテンション(張力)ですねえ~。」と言ってくれそう笑。
ゾノ先生「海沿いの塩害で、接続部等の錆とかのリスクが気になりますねー。」
ウマ「うーんそうですか、残念です。」
他にも高価、安全性が低い等のデメリットもあったのかもしれません。
ぐーさんは、フラットバータイプが好みのよう。
今っぽい王道(もしかしたら流行り廃りがあるのかもですが)で、僕もワイヤー手摺の次に好みです。
(イメージ/画像拝借)
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ゾノ先生は、やはり再度「110mm縦格子」推しです。
子どもが足をかけて登れる横格子や、すり抜けられる間隔の危険性から、あまり採用したくないのでしょうか。
その後しばらく2人で、街なかの建物の手摺に注目したりもしながら、フラットバーの方向に絞りました。
ゾノ先生「意外かもしれませんが、海外の方が手摺への安全意識は進んでいるんですよ。(だから縦格子がベターなんだけどな…)」
ぐー「フラットバーでお願いします。」(←きっぱり笑)
ゾノ先生「承知しました…(しゅん)」
今日の一曲:翼の折れたエンジェル/中村あゆみ