楽しい家づくりの終わり 第08話 四者協議会 ~一応の決着~
2017年9月14日(木)18:30~22:00
ASJエリアマネージャーのカルベさんの調整により、4者による協議の場が立ちました。
1 待ち合わせからトラブル
今日の協議によって、チームumiie(ゾノ先生・オグリさん等)で続行か破談かどちらにしても、ASJが正式に改善に向けてくれる最後の期待を込めた日です…。
緊張気味で僕たちがスタジオに向かっているところに、ゾノ先生から着信が。
ゾノ先生「ウマさん、広島から向かっているところなんですが、時間には遅れてしまいそうです、すみません。」
忙しい中、遠方(県外)からという点は承知していますが、今日ほどイレギュラーな集まりでさえ、いつもどおり遅刻されるのか…と、チーム続行への不安は増しました。
ウマ「いえ、お気をつけてお越しください。オグリさんからではなく、直接ゾノ先生からのお電話、何かあったんですか?」
ゾノ先生「オグリくんに遅れることを伝えたら、「この状況に及んで、とても僕が窓口(矢面)に立ってウマさん達に謝るのは無理です(ご自身でお詫び・弁明ください)」と言われたので…。」
この後、エリアマネージャーと施主に挟まれて、お詫び・説明をしないといけないオグリさんの気持ちはよく分かります汗。
2 とりあえず三者で協議開始
カルベさん「ウマ様、この度は不手際があり申し訳ありません。…こちら、よろしければ召し上がってください。」
わざわざ(お詫びの意味も込めて?)手土産をいただきました。
カヤマ常務「ご迷惑おかけしております、今日はよろしくお願いします。」
先日僕から「見積や財務部門の責任者からのご説明を願います」としていたので、工務店T社からはカヤマ常務も直々に陪席。
(常務クラスが出てこられるのは想定外でした汗)
まず僕から、手短に「施主が感じている工期や見積への問題点」を改めて説明した後、オグリさんへ出していた宿題①~③を提出いただきました。
宿題①:見積額の変動(1100万円アップ)内訳の資料・説明
文書形式で、経緯や要因等をまとめてくださっていました。
要点としては「構造変更(木造→鉄骨造)の事態となった時期、建材等業者への発注を一旦止めていた分を、その後の本見積に反映できていなかった。」
とのこと。
ウマ「…詳細にまとめていただきありがとうございます、概ね理解・承知しました。」
とは言ったものの、実はそれでも半分は納得はできていませんでした。
まだ説明がつかないのではという部分も残っていたし、何より「2900万円→4400万円に増額したが、4400万円の方が正解だった」という現実を確定させられたためです。
しかし、エリアマネージャーまで介入するこの場に用意した「正式な」報告がこれであれば、もうこれ以上再提出等を詰めてもあまり生産的ではないと判断しました。
宿題②:スケジュール(約6か月遅延)の内訳・責任の明確化
こちらから提示した様式に沿って、きっちり遅延の差異・要因が分かるように作成してくださっていました。
(本来的なPDCAで言えば、この表作成は目的ではなく、改善のツール(手段)と扱うべきですが、きっちり責任や要因を見える化してもらったところでOKとします。)
宿題③:見積額の変動(約1100万円アップ)への対応確認
直球で言えば、「1100万円の見積増加に対して、T社として負担していただける部分はないのでしょうか」という相談(宿題)でした。
オグリさん「まだ確定で申し上げれず恐縮ですが、弊社として僅かながらでも措置をとらせていただけるよう、役員・社長へも相談しているところです…。」
当然金額も重要ですが、ここでは何より、「担当者(オグリさん)だけでなく、会社としてこの状況を知ってもらえているか、どう考えていただけるか」が大事だったため、それで十分です。
3 一応の決着へ
無事、ゾノ先生も到着(笑)。
僕は最後に今一度、「チームumiieは限界だと感じている」ことを念押ししました。
ウマ「お忙しい中、宿題①~③にも対応してもらい感謝申し上げます。ただやはり、今後もこのままumiieつくりを再開しても、金額的にもスケジュール的にも難しいのではと思っています。」
カルベマネージャー(えっ…汗。このウマ、あんだけ宿題出させといて?汗)
「あの…ウマ様、これだけT社もゾノ先生もこれまでの進め方を反省し、今後このようなことがないように今まで以上に努力する姿勢でいますので、よろしければこのチームで引き続きumiie完成を目指していただけないでしょうか…という思いで本日皆様にお集まりいただいた次第です。」
ウマ「承知しました…では、(引き続き?)よろしくお願いいたします。」
単純にチーム替え(工務店「J」社に移管)さえすれば完全に解消される保証もなく、今までの経緯や僕たちの希望を踏まえられる点では、今のチームのままの方がやはり良かったとなる可能性も高いと信じてみることに。
ASJにもこれだけ状況を知っておいてもらえれば、今後は本気で取り組んでくださるのかなと期待を込めて。
「楽しい家づくりの終わり」編は、一応の決着です。
「減額調整」編へ続く(泣)。
今日の一曲:Beginning End/Benni Hemm Hemm
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