実施設計中 第07話 ダイニングチェア
ダイニングテーブルが決まったので、それに合わせるチェアも揃えていきます。
出典 dodo
夫婦2人なので最低2脚あれば十分ですが、テーブルの大きさ的にも、やはり4脚はあった方がダイニングとしての格好がつくかなと。
4脚はバラバラの椅子にしたいと思います。
「その方がカフェっぽい」というのは表面的な理由かもしれません。
確か北欧とかでは、ダイニングセットとしてではなく、次の代にも引き継いでいく「財産」のように、気に入った椅子を1脚1脚揃えていく、という風土がある
…といつか読んだような記憶があります。
(どっちにしても、かぶれたいだけですね笑)
余談ですが、用途、座り心地等の条件を差し引いて、純粋に「椅子」として最高にカッコいい(美しい)椅子だと思うのは、フィン・ユールのNo.45です。
(フィン・ユール/デンマーク/1945年)
肘掛けがテーブルと干渉するので、ダイニングチェアとして購入は検討しませんでした。
何よりお値段的に、一生憧れで終わりそうです汗。
【1脚目】
モダンで王道なデザイナーズチェアが、アンティークのテーブルと引き立て合ってくれる気がします。
(リプロダクトでも全然カッコいいです。)
出典 Fritz Hansen
そのセブンチェアの前身ともいえる、
※写真は4本脚(安定性重視のため1980年に改良)ですが、オリジナルは3本脚みたいです。
全ての構造をプラスチックの一体成型で作った世界はじめての椅子と言われる、
パントンチェア(ヴェルナー・パントン/デンマーク/1960年)
こうして候補を並べてみると、自分にとっての名作(巨匠)はデンマークが多すぎて、デンマークにヒきます(逆ギレ笑)。
そんな中、目を背けていた椅子がありました。
お洒落すぎるだけでなく、有名(オーラがあり)すぎて、なんとなく反則のような気がして笑。
シェル(貝)サイドチェア
(チャールズ・イームズ、レイ・イームズ夫妻/アメリカ/1953年)
出典 キナリノ
どこにどう置いても、誰が見てもお洒落になります。
それはまるでお笑い芸人にとってのリズムネタのような、インテリアにおける麻薬と言ってもいいその椅子に、手を出してしまいました笑。
シェル部分は、白色だとテーブルから浮いてしまいそうなので、黒色で。
脚は4種類(ワイヤー、ダウェル、4レッグ、スタッキング)。
個人的にはダウェル(ウッドレッグ)ベースは、可愛くなるからかあまり好きではありません。
ワイヤーベース(エッフェルベース)を選択。
脚の色もクロームではなくマットブラックを。
【2脚目】
2脚目は、ぐーさんにお任せして選んでもらう枠です。
甘くなり過ぎず、洋館(ロココ調的な笑)にならないバランスで、アンティークチェアから検討してくれているようでした。
ぐーさん「『Midi』さんに素敵な椅子がたくさんあるかも。」
2人は、路線バスを乗り継いで、大阪の箕面市へ。
小雨の中、駅やバス停から離れて行き、まさに「郊外」のビルの業務用エレベーターで2Fに着きました。
枯れたアジサイが日本一似合っている(笑)素敵な店内。
その中の、フランスのバルーンバック(気球のような背もたれ)チェア。
装飾は抑えめで、優雅な曲線のフォルムが可愛らしいながらも、ダークネイビーの座面がシックな雰囲気です。
ぐーさんがアンティークチェアで敬遠するポイントでもある座面について、生地の張り直し、バネの吊り直しが施されている点も、決め手となりました。
残りの2脚は、
テーブルと今回の2脚を合わせて眺めながら、ゆっくり考えていくことにしました。
(あ、なんか北欧の暮らしっぽいぞ笑)
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