「Si社」編 第03話 ヒラコ

 

おととい、友人夫婦に連れて行ってもらったエレファントカシマシのライブで、不思議な現象を見ました。

それはバラードではない、むしろロックの真髄のような一曲のはずなのに、

会場中の観客が一切の手拍子も忘れて棒立ち。

観客どころか、音響スタッフ、照明スタッフまで、

青いライトに照らされて熱唱する宮本浩次とその音に釘付けだったのかもしれません。

 

 

・・・・・・

 

 

Si社の人気(魅力)は、デザイン・住みやすさ・価格(安さ)が全て高いレベルでそろっている点。

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(イメージ)

 

このデザイン力の高さも、合理性を重要視するゴンさんの仕掛けにあります。

ある設計事務所の建築家(デザイナー)と、「部分」契約をしているようです。

簡単に言えば「ファーストプランだけ」そのデザイナーに提案してもらい、

そのぶん施主は「設計料をほとんどかけずに建築家物件」を建てられる、

という契約関係。

 

…ただし、この「合理的」な契約が、のちのち僕たちにちょっとしたトラブルとなって降りかかってきます笑。

 

 

そんなSi社の(半分専属)デザイナーは、アルコ&ピースの平子のような、ワイルドインテリ系。

現場監督あがりらしく、施工とデザインの両面からアプローチされる設計力。

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(イメージ)

 

その現場上がりの気質と自信に満ち溢れるオーラから、

ゴンさんもリスペクトと信頼を置きつつ、若干ヒラコさんに縮こまっている感じです笑。

 

ゴン「じゃあ今度ヒラコさんに、ウマさんのお家のファーストプラン、頼んでみますね。」

2人「楽しみですっ。」

 

ゴン「ただし、「リビングは〇畳欲しい」とか、「ここに窓が欲しい」とか、あの人いっさい聞いてくれないんで、ご承知おきください笑。」

2人「そ、そうなんですか驚。」

ゴン「ヒラコさんは「施主(=素人)の言うことなんか聞いてたらろくな家が建たない」っていうスタンスなんで笑。」

 

それはまるで松下幸之助も愛用した、

『客の好むものを売るな。客のためになるものを売れ。』

という格言のようです。

 

その圧倒的なプロフェッショナルイズムに、2人の期待は逆に高まりました。

(ちょっと怖いけど笑)

 

 

 

おとといの一曲:悲しみの果て/エレファントカシマシ