「Si社」編 第07話 チューリッヒのアパートメント

 

2FのLDKプランを、更に修正するリクエストがありました。

 

【修正前】

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「コーナー窓に囲まれたダイニング」です。

 

2人で泊まったスイスのアパートメントにあった、3面を窓に囲まれたニッチ空間。

インテリア的にも建築的にも豪華な空間というわけではなかったんですが、夏のチューリッヒの朝に包まれるような、2人のお気に入りの場所でした。

 

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ニッチの「こもり感」と、コーナー窓に囲まれる「解放感」。

チューリッヒで出会ったあの絶妙な空間を、ダイニングに採り入れたい。

そこで、ダイニングを窓際まで押し出すプランを検討。

 

コーナー窓は、何故か「ヌケ感」が2倍(2面)以上に大きい気がします。

 

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(イメージ)

 

 

①ダイニングを窓際に押し出す

②インナーバルコニーの奥行きは270cmとる(第06話)

③LDK内に柱が出ないような位置関係に微調整(第05話)

 

ゴンさんと何度も悩んで打ち合わせを重ね、これらを成立させた修正プランが出来ました。

階段の位置も大きく変わりましたが、

キッチンを後ろから覗かれにくくなった、上りきったら海が広がる等、メリットも増えています。

 

【修正後】

~~~~~~~~~(海)~~~~~

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2人「いい…ですよね?」

ゴン「いいですね。」

 

 

もはやヒラコさんのファーストプランの面影はほとんどありません笑。

でも、他社と比較しても相当良いと思ったファーストプランをベースに、僕たちの要望を全て加えることができたプランです。

 

 

2人「ヒラコさん、怒りませんかね?笑」

ゴン「ヒラコさんのファーストプランが良かったからこそ、この形に辿り着いたんです。」

 

2Fだけでいえば、これがSi社と建てる家の最終形と言えそうです。

並行して打ち合わせをしている他社を含めてもこの家が一番良いと思えます。

 

 

しかし、この時に自覚は無かったかもしれませんが、少しだけ引っかかる何かが2人にはありました。

 

 

今日の一曲:Arrietty's Song/Cecile Corbel

 

「Si社」編 第06話 アウトドアリビング

 

ファーストプランに対する第1段階の修正は、LDKを海に向けほぼ全てを開口にしました。

 

~~~~~~~~~~(海)~~~~~~~

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これでもう十分、相当な眺めと、贅沢なバルコニーかもしれません。

ただ、家づくりにおける僕の第1優先順位は、室内のようにくつろげる「半屋外空間」。

(海沿いの土地でなくても)

 

 

その第1条件は、「バルコニー」ではなく、「ベランダ」。

(※屋根があれば「ベランダ」、屋根が無ければ「バルコニー」)

 

例えば、いくら広くても、屋根が無い「バルコニー」は、今回の家づくりにそこまで必要ではありません。

極端な話、バルコニーなら、雨の日や直射日光時には出る気がおきないので、「庭」とあまり変わらない気がします。

 

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(イメージ)

 

 

半屋外空間のための第2条件は、「横幅」より「深さ(奥行)」です。

現案のベランダは、奥行180cm。

今の賃貸アパートの「洗濯干し用ベランダ」奥行90cmに比べれば、

椅子等も置けてかなりくつろげると思います。

 

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(イメージ)

 

しかし、「室内のように」くつろぐためには、さらに深い軒(天井)が欲しいところです。

奥行270cmあれば、テーブルやラウンジチェア(寝椅子)も置け、雨や直射日光にも影響されにくいライン(個人的には)。

 

「ちょっと外に出たい」ベランダではなく、

「いつまでもくつろげる」アウトドアリビングが作れたら、

僕の家づくりは半分達成といってもいいかもしれません。

 

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(イメージ)

 

 

 

今日の一曲:RAINBOW/エレファントカシマシ

 

 

 

「Si社」編 第05話 ええとこ取り

 

素敵なこのファーストプランをベースに、

あとは僕たちの好きな要素を取り入れれば、

ベストに近い家ができる可能性が出てきました。

 

~~~~~~~~~(海)~~~~~~

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2Fで改良したいポイントは、主に3点。

 

①キッチン・ダイニングを、更にオーシャンビューにしたい。

→脱衣所が海側にあるのは、景観が減ってもったいない。

→海に向かってキッチンに立つ方向に。

 

②洗濯バルコニーは不要。

→僕たち(特にぐーさん)はほぼ完全室内干し派。

→その分、LDKの広さに回したい。

 

③家事導線・水回りを一直線にまとめる。

→正直、他社(Su社)との打ち合わせで秀逸だった部分を参考に(すみません汗)。

 

 

ゴン「なるほどなるほど。」

ゴンさんは、方眼紙にどんどんと手書きの間取り図を、消しては書いてくれます。

 

そして現れた修正版がこちら。

 

~~~~~~~~(海)~~~~~~

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2人(え、ええがな…笑)

ゴン「いいですね。」

 

数社と並行して打ち合わせさせていただいている時間を集結させた、

恐縮ですがええとこ取りの家です。

 

 

しかし、そこはやはり素人の表面的な改良に過ぎませんでした。

ゴン「ウマさん、構造計算した結果、残念ですがLDKの空間内に柱が1~2本必要になりそうです。」

 

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(イメージ)

 

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(イメージ)

 

木造では、修正プランまで広げたLDKだと、空間をトバせないとのこと。

ヒラコさんのファーストプランは、きっとそういうところまで考えられたLDKだったんだと思います。

 

イメージ画像のように、「柱」が出ても意外と違和感なく、オシャレにできるものなのかもしれませんが…

僕たちには「柱」を乗りこなす自信はあまりありませんでした。

 

2人「う、うーん…汗」

 

そして、更に修正案を検討していくという深みに嵌っていきます。

 

 

今日の一曲:First Love/宇多田ヒカル

 

「Si社」編 第04話 ファーストプラン

 

2016年8月8日。

 

ゴン「こちらがヒラコさんからのファーストプランです。」

2人(ドキドキ…これでもう5社、これ以上広げても同じようなものなのかも…)

 

 

今までの提案の中では初の「陸屋根」で、モダンなキューブ形。

 

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(イメージ)

 

 

2Fは、海を臨む広いインナーバルコニーと、ストレートに広がるアイランドキッチンのLDK。

天窓が付いた洗濯室から、更に屋外の洗濯バルコニーにも直結という、豪華な洗濯導線。

 

~〜〜〜〜〜〜〜〜(海)〜〜〜〜〜〜

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(イメージ)

 

 

1Fは、玄関に向かって昇ってくるストリップ階段。

玄関収納(3帖)と、室内収納(3帖)という大容量の収納スペース。

その奥に、プライベート感の高い広い主寝室(10帖)。

 

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(イメージ)

 

 

第三者からすれば、そこまで奇抜な(突き抜けた)プランではないかもしれません。

でも、当事者の僕たちは、これまでの4社とはちょっと違うタイプの家だと感じました。

 

 

ヒラコさんのキャラに似合わず意外と(笑)、

大容量の収納は必要、

洗濯干しは乾燥だけでなく日光が重要、

その採光を階段の吹き抜けにも活用した明るさ、

といった暮らしやすさとデザインが積み重ねられています。

 

ゴン「やっぱり、あの人のプランはさすがですよ。」

 

確かに、今までのプランの中で、一番理想に近い気がします。

あとは、自分たちが良いと思う要素を少しずつ加えていけば、

それが「umiie」なのかもしれません。

 

 

今日の一曲:夢を追う旅人/エレファントカシマシ

 

「Si社」編 第03話 ヒラコ

 

おととい、友人夫婦に連れて行ってもらったエレファントカシマシのライブで、不思議な現象を見ました。

それはバラードではない、むしろロックの真髄のような一曲のはずなのに、

会場中の観客が一切の手拍子も忘れて棒立ち。

観客どころか、音響スタッフ、照明スタッフまで、

青いライトに照らされて熱唱する宮本浩次とその音に釘付けだったのかもしれません。

 

 

・・・・・・

 

 

Si社の人気(魅力)は、デザイン・住みやすさ・価格(安さ)が全て高いレベルでそろっている点。

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(イメージ)

 

このデザイン力の高さも、合理性を重要視するゴンさんの仕掛けにあります。

ある設計事務所の建築家(デザイナー)と、「部分」契約をしているようです。

簡単に言えば「ファーストプランだけ」そのデザイナーに提案してもらい、

そのぶん施主は「設計料をほとんどかけずに建築家物件」を建てられる、

という契約関係。

 

…ただし、この「合理的」な契約が、のちのち僕たちにちょっとしたトラブルとなって降りかかってきます笑。

 

 

そんなSi社の(半分専属)デザイナーは、アルコ&ピースの平子のような、ワイルドインテリ系。

現場監督あがりらしく、施工とデザインの両面からアプローチされる設計力。

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(イメージ)

 

その現場上がりの気質と自信に満ち溢れるオーラから、

ゴンさんもリスペクトと信頼を置きつつ、若干ヒラコさんに縮こまっている感じです笑。

 

ゴン「じゃあ今度ヒラコさんに、ウマさんのお家のファーストプラン、頼んでみますね。」

2人「楽しみですっ。」

 

ゴン「ただし、「リビングは〇畳欲しい」とか、「ここに窓が欲しい」とか、あの人いっさい聞いてくれないんで、ご承知おきください笑。」

2人「そ、そうなんですか驚。」

ゴン「ヒラコさんは「施主(=素人)の言うことなんか聞いてたらろくな家が建たない」っていうスタンスなんで笑。」

 

それはまるで松下幸之助も愛用した、

『客の好むものを売るな。客のためになるものを売れ。』

という格言のようです。

 

その圧倒的なプロフェッショナルイズムに、2人の期待は逆に高まりました。

(ちょっと怖いけど笑)

 

 

 

おとといの一曲:悲しみの果て/エレファントカシマシ

 

「Si社」編 第02話 ゴン

 

汗かきキャラのぐーさんにはつらい、6月(去年)の暑い日でした。

車で1時間とそこそこ遠い西の町に建つ、「Si社」のモデルハウスに到着。

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(イメージ)

 

僕たちより少し年上(アラフォー)の、「Si社」の社長と対面。

ゴン中山系です。

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元アパレル関係のお仕事もされていたからか、オシャレなパーマ、白シャツにキレイ目めなジーンズ、丁寧で軽快なトーク

 

 

道路からの外観ではほとんど窓が無いのに、

モデルハウスの中は、エアコンなしでも暑くないし、電気点けていなくても明る過ぎるぐらいです。

 

モデルハウスといっても、過剰な広さ・設備はありません。

白とパイン材を貴重にした、まさに無印の家のような雰囲気。

 

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(イメージ)

 

ウマ「廊下(=Si社の「無駄」)が無いのがいいですね。」

ゴン「そうなんです。」

 

ゴン「子供部屋は、2Fではなく、1F(リビング横)に配置しています。」

ウマ「家で最も散らかるのは子供のモノだから…ですよね。」

ゴン(…ほう。)

 

ゴン「2Fには寝室だけ(あとは吹き抜け)。弊社は、平屋か、平屋に近い1.5階をおススメしています。」

ウマ「一般的な「個室が多い2F」だと、柱や壁が多くて2Fが重くなる。逆に平屋だと、高さも無い分、ナチュラルに耐震性等が高くなる…ということでしょうか。」

ゴン(…な、なかなか分かってるがな。)

 

 

僕はこの時すでに、ゴンさんがこれまで書き続けてきたSi社のブログ全話、読み込んでしまっていました笑。

信者とまではいきませんが、かなりの「Si社」イズム、ゴンチルドレンといってもいい仕上がりの顧客です笑。

 

 

ゴン「平屋は「広い土地のお金持ちが建てる」イメージがあるかもしれませんが、実は2階建てよりも経済的ともいえるんです。」

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ウマ「平屋にすれば、同じ居室数のまま、階段、2Fの廊下、2Fのトイレ等をカットできる、ということですね。」

ウマ「それに、駐車場スペースさえあれば、土地の外構費用等をカットできるともいえると。」

ゴン(…ウマさんは、既に我が社のお施主や(涙)…。)

 

 

暑くないモデルハウスで僕とゴンさんは家トークを続けていましたが、

ふとぐーさんを見ると汗だくだったので笑、連れて帰りました。

 

 

今日の一曲:新しい季節へ君と/エレファントカシマシ

 

「Si社」編 第01話 機能美

 

大手ハウスメーカー「Su社」「ハ〇ム」のブランド力、

工務店「R社」のカフェスタイル、

工務店「Y社」のYじいの安心感、

それらより期待値が高い工務店「Si社」がありました。

 

 

「Si社」の建てた家(の外観)は、とにかくシンプル。

窓・軒・樋等が、極力削られています。

 

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(イメージ)

 

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(イメージ)

 

デザインを重視した代償として、

住みにくい家、値段が高いデザイナーズハウス、

というイメージも無いとはいえません。

 

 

「Si社」のスタッフブログは、

休日のランチのインスタグラムとかは一切載っていなく、

毎話毎話「(Si社の)家づくりの考え方」のような記事ばかり笑。

 

でもブログを(過去の記事まで)読み進めていくたびに、

デザイン重視ではなく、

「暮らしやすさを追求した意味のあるデザイン」重視だという理念だということを理解でき、

気が付けば「Si社」ファンになっていました笑。

 

 

素人の僕が間接的に解説すると理論が雑になってしまいますが、

一例として「窓の無い外観」の考え方を紹介します。

 

「(なんとなく)南向きに大きい窓を作ったLDK」。

 

直射日光が強すぎたり、外からの視線が気になったりして、

結局カーテン(場合によっては雨戸まで)閉めっぱなし。

いっそ壁にした方が、防犯性、気密性、断熱性もアップ。

カーテン代、窓代のコストもダウン。

プライバシーの高い採光・通風を「中庭(コート)」で確保。

 

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南向きや角地といった人気の土地でなくてよくなり、土地代も抑えられる。

住宅ローン返済額を抑えて、家を建てた後の暮らし・子育てに余裕を持たせる。

 

 

 

「Si社」の場所は、車で1時間以上かかる、決して中心地ではありませんが、

一度モデルハウスでお話を聞くアポをとることにしました。

 

 

今日の一曲:Destiny/エレファントカシマシ

 

恐怖のソファー選び 第05話 Bo Concept

 

(ソファー編はこの1話で終わりです。)

 

 

「Bo(ボー)」は、デンマーク語で「生活」。

60年の歴史を持つデンマークのインテリアブランド「Bo Concept」へ。

 

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(イメージ)

 

なにやら、「ブラックセール」(?)中のようです。

「黒色(濃いグレー含む)」のアイテムはなんと20%OFFらしく、

ソファーも「生地(の色)」によっては20%OFFになるとのこと。

 

 

座り心地、価格帯、デザイン的には「Cenova」というモデルが、2人の好みで一致しました。

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問題は、生地選びです。

Bo Conceptに限らず、ソファの生地は、僕とぐーさんで微妙に好みが分かれます。

 

僕は、

「黒色(限りなく黒に近いグレー含む)」のソファは存在感がありすぎて、

ソファの向こうの海の眺めと喧嘩しないかなと腰が引けます。

 

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ぐーさんは、

「黒色(濃いグレー)」もOKですが、

できれば「シャリ感がある生地」ではなく「ヌメ感がある生地」が好み。

(説明下手ですみません笑)

 

トープ色」(フランス人にとってのグレージュ?)は、

僕は結構好きですが、ぐーさんはあまり好みではないようです。

 

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そんな2人の好みと「ブラックセール」の条件を満たしそうなグレーの生地を選んでみるものの、

店員さん「これは…ブラックセール対象外(の薄いグレー)ですっ。」とか、

20%OFFだろうが関係ないぐらい高額なグレードの生地だったり。

 

 

そして、せっかくのブラックセールの効果が薄まる問題点が、もう1つありました。

 

Bo Concept様は四国の顧客を想定してくれていないのか笑、

別途「配送料(設置・運搬費)」が10万円近くかかるとのこと汗。

 

更に、2Fリビングの間取りを伝えると、

店員さん「この間取りだと、階段から2Fへ上げれないかもしれません。」

店員さん「ユニック車で2Fベランダから吊り上げ搬入の分、「ユニック代」が更に上乗せされると思います…。」

 

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(イメージ)

 

 

もはや第1希望のアイラーセンより高額な話になったところで笑、

ソファ選びも保留することにしました。

 

 

昨日の一曲:くちなしの花/渡哲也 

 

恐怖のソファー選び 第04話 馬場ちゃん

 

徳島県の、また別のインテリアショップ。

ロバートの馬場ちゃん似の、ファッショナブルな店長が、熱心に営業をしてくれます。

 

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(イメージ)

 

 

馬場ちゃん「ソファはやっぱり家の中でも一番触れる時間が長い家具ですから、座り心地だけは重視してほしいんですよねー。ソファーの下の床に座ってソファーにもたれるスタイルになってしまうのは残念ですよね。」

 

馬場ちゃん「こちらのソファは、〇〇県の職人さんが作ってて、比重の違う高密度ウレタンとフェザーを組み合わせてつくられてて、固めのセッティングですねー。」

 

馬場ちゃん「クッションまでハンガリーマザーグースのスモールフェザーなのでつぶれてても、ちょっと叩いたらすぐ元通りになる、クッションの復元の速さ見ててくださいね(パンパンパンパン!)」

 

息つく暇もない怒涛のトーク

1時間以上経ったかもしれません。

奥から女性スタッフが麦茶を運んできてくれているのが見えました。

 

しかし…

 

馬場ちゃんは、トークを止めないまま、数m手前から女性を手の合図で制止。

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馬場ちゃん「…ちょっと失礼します。」

 

麦茶の女性スタッフの方に立ち上がり、小声で何か話しています。

穏やかではありません。

馬場ちゃん「ヒソヒソ…何で今のタイミングで麦茶持ってきた?接客の流れ断ち切る気か?」

女性スタッフ「…すみません(怯)」

 

2人(き、厳しー…汗)

 

 

なおも馬場ちゃんの接客は続きます。

少し向こうには、テーブルに広げられた生地サンプル等を片付けている女性スタッフ。

 

馬場ちゃん「…ちょっと失礼します。」

 

今度はもう小声でなく、僕たちにもはっきり聞こえる指導。

馬場ちゃん「そんな片づけ後でいいから怒。3階にお客さん上がってるやろ、そっちの接客にどんどん回れよ怒。」

 

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2人(はわわ…汗)

 

 

仕切りなおして、馬場ちゃんは3階の展示ソファーも紹介してくれます。

事務所スペース的なミニキッチンで、コーヒーメーカーを操作している別の女性スタッフ。

 

馬場ちゃん「…ちょっと失礼します。」

2人(もしかして、また…汗?)

 

馬場ちゃん「何してんの?なんでまだ用意できてないん?」

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女性スタッフ「…でも、これが…。」

馬場ちゃん「は?「でも」ってなんなその態度?…もういいわ、俺がやるからそこで見とけ。」

 

2人(…もうええてー笑)

 

このお店で買ったソファーで、とてもではないですがくつろげる気がしませんでした笑

 

 

今日の一曲:戦う男/エレファントカシマシ

 

恐怖のソファー選び 第03話 ギャツビー

 

香川県で立ち寄った、大手インテリアショップ。

デキる物腰の、オシャレな男性スタッフ(中田(仮名))が付いてくれました。

ガツガツしていなく、調べながら確実な情報提供をしてくれます。

 

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やっぱり、アイラーセンの空気感と座り心地は、2人のどストライクです。

価格やデザイン的な入門編は「ストリームライン」。

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少しモダンな「脚」に、2人の好みは若干別れました。

僕は、この浮いている脚で部屋を広く感じるのと、ルンバ等で掃除もしやすいのはいいのかなと思います。

ぐーさんはどちらかといえば、「脚」が無い方がクラッシックで好きみたいです。

 

 

アイラーセンの中でも特にクラッシックなモデル「ギャツビー」。

裾がスカートタイプなクラッシックさに、ぐーさんも僕も惚れました。

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ただ残念なのは、「ギャツビー」はカウチタイプが無いとのこと。

オットマン(フットスツール)を組み合わせて、半カウチにする対応策はあるかもしれません。

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サイズや生地サンプルまで、中田がいろいろ確認してくれます。

気が付けば閉店の時間。

 

中田「年末に15%セールがあるので、またご検討ください。」

2人「そうですね、まだ新居も半年以上先の話ですし。…にも関わらず長時間ありがとうございました。」

 

 

2Fのソファー売り場を後にして、

1Fの広い雑貨フロアを閉店時間までまだ少しブラブラ。

 

…すると、奥のレジから突然、怒声が響いてきました汗。

遠目に覗くと、中田が、店長らしきおっさんに怒鳴られています。

 

店長「あんだけ時間かけて接客して、「またセールありますんで」だけで帰すってバカかお前は!」

…みたいな感じの説教でした。

 

2人(はわわ…汗)

 

新人でもなく、明らかなミスをしたわけでもない、普通にデキる感じの中田でさえボロクソ怒られているのを見て、

華やかに見える(からこそ?)インテリア業界や営業の怖さと大変さを感じました。

 

実は僕たちがまだ店内にいたことに気付いてさすがに店長もとっさにトーンを抑えましたが、

一生懸命やってくれた中田のためにレジに向かい、

「まだお客(しかも当事者)がいるかもしれない店内でそんな怒号を響かせる店長の方が、むしろ売り上げ落としてまっせ!」

とカマ…せませんでした笑

 

 

今日の一曲:コールアンドレスポンス/エレファントカシマシ