「R社」編 第03話 ワンタッチの差

「ウマさんとぐーさんに海沿いでおすすめの土地ありますよー。」

いつかそんなことをR社長が言ってくれてたような気がします。

 

2016年7月17日(土)の朝、僕たちはumitochi(土地②)を見つけ、仮押さえをしました。

f:id:guuma:20170225063750j:plain

土地購入こそまだですが、これでやっと建築会社に間取り提案してもらえる(少なくとも冷やかし客とは思われない)立場になったと言えるでしょう。

 

その日の夕方は、ちょうどR社と家づくり・土地探しの打ち合わせでした。

僕たちは早速R社長に、土地②を仮押さえしたことを報告。

 

R社長「えっ、…その土地ってもしや、海に向かって段々状の3区画の…!?」

2人「そうですそうです!」

 

R社長「以前、海沿いならおすすめの土地があるって僕言ってませんでしたか?…そこなんです!」

 

R社長「実は今日の打ち合わせは、今から車でその土地②を一緒に見に行こうと思ってたんですよ!」

 

R社長「あの土地②、ウマさん達にぴったりだなーって、私ずっと考えてたんですよねー!」

 

・・・

 

あ。

そうか。

なるほど。

 

R社長は「自分が土地②を紹介した」という流れを作らないといけないのか。

土地を一緒に探して見つければ、そのままその会社に建築依頼をするという、正統派の営業です。

 

R社長が、後付けで「土地②を紹介しようと思ってた」と言っていないのは分かりました。

何故なら、土地③はまさにR社が家を建てている最中だからです。

 

それだけにR社長からしたら、

今日僕たちが偶然自力で土地②さえ見つけていなければ、

本当に土地②を僕たちに紹介して気に入ってもらえ、

ほぼR社で建てる流れに持って行けたかもしれないのです。

 

これから最低数社とプランや見積もりを比較検討してから慎重に会社を選びたかった僕たちからすれば、逆に間一髪でした。

 

しかしさすが、R社長も次に切り替えます。

R社長「N不動産(土地の売主)との土地契約の交渉等は、よければ私が間に入りましょうか?値段や条件の交渉、土地にまつわる規制や注意点を、不動産のプロである私が確認しながら進めた方が、条件の良い契約ができると思います。」

 

確かにそれは、実際にそうだと思います。

しかし…

 

ウマ「せっかくですが、土地②は仮押さえの状態で、素人なりにでも自分たちで話をすすめたいと思います。さすがにまだR社に家づくりを決め打ちできる検討段階ではないので…」

 

流されやすい僕たち2人にしては、割とはっきり「(今は)NO」の意思を伝えてしまいました。

だって、一生に一回、数千万円の家づくりです。

まだ家づくり序盤も序盤の今、「勢い」「縁」だけでは決めたくありません。

 

いつもニコニコされている仔豚のようなR社長ですが、

さすがにショック・落胆の色を全面に出しています。

R社長「…ウマさん、家づくりも結婚と同じで、相手の点数も大事ですが、ご縁や流れも大切だと思いますよ…」

R社長のか細い営業にいたたまれせんでしたが、

心を鬼にして、

ウマ「R社で建てないわけではないので、よければまたプラン等ご提案よろしくお願いします。」

 

(とか言い切ったものの、これ以降、R社長がもし他の「海沿いで家建てたい」お客と会って、そのお客が土地②を即契約したら、もう僕たちは何もできないまま土地②を失う、というリスクはわずかですがつきまとっていました…笑)

 

 

今日の一曲:Wedding/トクマルシューゴ

 

 

 

「R社」編 第02話 バス見学ツアー

 

「R社」で建てた施主のお家(3軒)を回るバス見学ツアーに、ふらっと参加してみました。

 

夏の休日の朝「R社」に集合すると、

チャーターバスに乗りこんでいく数組の夫婦(※夫婦じゃなかったの僕たちだけ?笑)。

 

僕とぐーさん(っっ・・・!汗)

どれぐらいの確率でしょうか、

職場の後輩もバスツアー参加してて、見事に鉢合わせました汗。

僕たち2人の交際は職場には公表してなかったので、向こうも驚いてたようです。

 

1軒目は、一人暮らしのおばあちゃんの家。

 

カフェ風インテリアではなく、もっと本気のイギリスの田舎の家です。

絵画が趣味らしく、至る所に置かれたイーゼルやキャンバスが、更にコッツウォルズ的な雰囲気。

別れ際、「また遊びに来てくださいね」というおばあちゃんの言葉が、なんとなく今も心に残っています。

 

f:id:guuma:20170221234104j:plain

(イメージ)

 

2軒目。

 

車や、ご主人の趣味のギアがふんだんに詰め込まれたガレージ。

今日もご主人だけ旅行に行っていて不在とのこと。

遊んでますねー笑。

f:id:guuma:20170222000150j:plain

(イメージ)

 

ご主人の趣味とは裏腹に、家本体はザ・ナチュラルカフェ系。

不思議系奥様(笑)とお子様2人が在宅中でした。

R社長「奥様、漆喰の壁にされて、部屋内の料理の匂いとかどうですか?」

奥様「え~、あまりしません~。」

R社長「裏庭のデッキ、活用されてますか?」

奥様「はい~、昨日BBQしました~。」

・・・奥様は、ずっとリビングのラグの上で座ったまま対応されてました笑。

いや、僕たちはお客じゃないし、むしろお邪魔させてもらってる側なので、

「こう対応してほしい」とかはもちろん全然ないし、

普段どおりいてくださればそれでいいんですが、

知らない人たち10人以上が家の中を歩きまわっているこの状況の中、

・・・普段どおりすぎて凄いっす汗!

 

f:id:guuma:20170221235906j:plain

(イメージ)

 

3軒目は、ダンディなおやじが母屋の裏に建てた家。

蓄熱暖房、御子息が収集したエレキギター、テラスが贅沢でした。

 

f:id:guuma:20170222002018j:plain

(イメージ)

 

バスの中では、吊り下げ式のレトロなブラウン管で、「となりのトトロ」を流してくれていました。

お子さん連れのご夫婦もいるのでR社長のナイスな一工夫ですが、

ぐーさんはサンドイッチを食べつつ、想像以上に僕たち2人も真剣に鑑賞(笑)。

庭に蒔いた木の芽をトトロ達と巨大な樹に育てて夜の空を飛ぶ、あの名シーンで、涙が少しにじみました(※バスの中笑)。

これがおっさんになったということなんでしょうか。

やっぱりジブリは最高や…。

(※「耳をすませば」さえまだ観てない僕に語る資格はありませんが)

 

僕とぐーさんは同級生(同い年)同士なので、

地元が同じだったらこんな感じでバス遠足の思い出もあったのかなと、

田んぼを走るバスにのんびり揺られていました。

 

 

今日の一曲:風の通り道/久石譲

 

「R社」編 第01話 検討のきっかけ

 

地元の工務店「R社」との出会いは、ふと立ち寄った雑貨屋さんでした。

雑貨屋と思っていたそのスペースは実は、R社のモデルハウスのガレージ空間だったんです。

 

興味本位で、そのナチュラルカフェ系のモデルハウスにもお邪魔することに。

f:id:guuma:20170220121146j:plain

(イメージ)

 

この雰囲気、家を建てたくなる女性(奥様方)は多いと思います。

でもこのモデルハウスの素敵な点は、

決してナチュラルカフェテイストだけを売りにせず、

男性(夫)が好きそうな遊び心も取り入れているところにもありました。

 

レトロなガレージ空間や、

f:id:guuma:20170220121916j:plain

 

子供との水遊びや壁面にプロジェクター投影ができる想定の、

壁が高くプライベート感の高い2Fのスカイバルコニー。

f:id:guuma:20170220122124j:plain

(イメージ)

 

R社長は小太りで気さくなおっさん(笑)という感じで、

ガツガツしない範囲で適度に営業をしてくれます。

会社としても設立60年という安定感。

 

以前のブログでも少し触れましたが、

「土地探しセミナー」「家づくりセミナー」等、

気軽に行けるミニ企画も豊富だったので、実際参加して勉強もさせていただきました。

 

また、R社で建てられた施主様のお家見学するバスツアーもあります。

大手ハウスメーカーではよく開催されていますが、

地元の工務店さんで頻繁に開催されているのは結構珍しい気がします。

 

何よりすごいのは、モデルハウスの案内も、セミナー(の講師)も、バスツアーのガイドも、全てR社長自身でされているところ。

現場主義、最前線の姿勢も好感度が高いと思うし、

社長自らの言葉や接客なので我々顧客側も安心して検討できるのではないでしょうか。

 

また、超大手のFP(ファイナンシャルプランナー)さんを紹介してくれ、家づくりを含めたライフマネジメントもさせてもらいます。

 

営業に引っかかっていると言われば当然そうなんですが、

分かっててこちらも勉強のために乗っからせてもらおうかなと思える、

いい企画と雰囲気なんです。

見た目どおり、たぬき…やり手のR社長です。

 

次回は、バスツアーやFPさんとの話でも。

 

 

今日の一曲:遠くへ行きたい/andymori

 

会社選びの道(イントロ編)

県の公表(平成28年9月現在)によると、徳島県の建設業許可業者は約3,000社です。

 

2016年7月。

家づくりの前提となる土地がひとまず絞れたので、どんな家を建てるか、つまり建築会社を選んでいく段階になりました。

 

とりあえずの予算(住宅ローン借入額)は、土地+建物+諸費用で3,500万円以内。

これは大体、毎月のローン返済額10万円以内なら、子供を授かった場合でも生活水準を極端に下げずに済むかなという範囲の設定です。

 

一般的に3つに区分されることが多い注文住宅の依頼先に対して、

当初の僕たちのイメージはそれぞれ以下の感じでした。

 

ハウスメーカー

デザインや自由度に制限がありそう。

性能の良さや、広告費・人件費等がかかる分、値段が高そう。

だからあまり候補に検討しない(できない)かも。

 

工務店

施工事例が好きな感じの会社から絞って、比較していきたい。

会社(社員)の雰囲気や、機能・性能面でもどれぐらい安心できるかを、慎重に検討したい。

 

設計事務所

憧れはあるが、デザイン重視で、住みにくい間取りや、耐震・気密断熱等の性能がスカスカの家になるのはさすがに不安。

僕たちの希望や予算は建築家の「先生」に聞いてもらえず、

僕たちの家じゃなくて「先生の作品」ができるだけになるんじゃないか笑。

「設計料」の相場が家の価格の10%前後のようなので、例えば2000万円の家が、2,200万円になるのか…。

 

2人で徳島県の家づくり情報誌を眺めて、

施工事例や会社の情報から気になる数社をピックアップして、

打ち合わせのアポを入れていってみました。

 

そして、主に以下5社との打ち合わせが進んでいくことになります。

初期の期待値やイメージを比較整理してみました。

f:id:guuma:20170220020413p:plain

 

ここからは、各社との打ち合わせ(場合によっては対決(笑))の記録を整理していきたいと思います。

 

 

今日の一曲:愛のテーマ/毛皮のマリーズ

 

土地探しの旅 ステージ8 ~umitochi(3)~

 

土地②の最大のリスク(欠点)は、

「前の土地①には僕たちが建てるより後に家が建つ」ことでした。

f:id:guuma:20170218224215j:plain

①の買主は現在関東在住の老夫婦で、

定年までは徳島県にも帰ってこず家も建てる予定は無いが、

とりあえず土地①を今から買っておいて、

退職後に徳島県に帰ってくれば家を建てるつもり、とのこと。

 

それならと逆に、老夫婦に相談(交渉)をしてみることに。

もし老夫婦も「やっぱり徳島県に帰りそうにないし、家建てるのも実はもうおっくうになってるから、今となっては土地①持て余してる…」みたいな状況なら、

老夫婦は土地①を坪単価8万円で不動産屋から買ったらしかったので、

なんなら坪単価10万円出すから土地①を僕たちに売りなおしてもらうという、

Win-Win案の相談です。

 

それを土地①②③の売主であるN不動産を通じて老夫婦に伝えてもらいましたが、

答えは「家を建てる時期は今も未定(最悪建てないかも)だが、だからといってあの土地①は手放したくない」でした。

 

実はこの土地①②③(80坪✖3区画)は、

最初N不動産は240坪1区画(坪単価5万円)で売っていたようです。

それを老夫婦が「割高(坪単価8万円)でいいから、海に近い80坪だけ切り売りしてくれ」と交渉して土地①②③に分かれたとのこと。

 

老夫婦がそこまで強い希望で購入した土地①であること、

そして老夫婦がいたからこそ土地②を買えるチャンスをもらえていること、

を考えると、

土地①を譲ってもらうことは男らしく(ウマらしく)あきらめて、

土地②のリスクを受け入れて検討するべきなのかもしれません。

 

唯一の気休めは、家族構成は老夫婦だけということもあって、建てるとしても「絶対に平屋(1階建て)」とのこと。

それなら、土地②に僕たちは2階LDKを建てればなんとかオーシャンビューは確保できるかも。

 

いや、「平屋」といっても、屋根の形状や傾斜角度によって、土地②からの海の見え方はかなり変わってきます。

 土地①に建つのが「陸(ろく)屋根」ならかなりリスクが低くなります。

f:id:guuma:20170218232449j:plain

 しかし「切妻(きりづま)」「寄棟(よせむね)」等だと、土地②の2階からも視界に結構屋根が入ってくる気がします。

f:id:guuma:20170218232802j:plain

 

それに、気が変わって「やっぱり2階建て」を建てられても文句は言えません。

そうなったら、僕たち土地②の2階LDKからは、オーシャンビューどころではありません。

N不動産屋「なんなら私からも(ウマさんたちに②をスパッと買っていただきたいから)老夫婦に「平屋を建てる」という念書を書いてもらうのを協力させていただきます。」

 

ぐーさんが提言してくれた、

最悪、老夫婦が建てないまま、全然別の家族が買った(相続した)りしたら、その人たちは普通に2階建てを建てるというリスクも、

その通りかもしれません。

 

そこでN不動産には、

・現時点では土地②を第1希望として仮押さえしたい

・ただしオーシャンビューにかかる上記リスクを前提に、どんな家を建てるか、どの建築会社に頼むかを検討して、納得出来た時には土地②を買いたい

というお願いをしました。

 

N不動産も結構優しく、

・予約金、手付金はとりあえず不要

・もし他から土地②の購入希望の問い合わせが入っても、とりあえずウマさんに知らせます

・土地②でも安心できる家が建てれそうになるまで、じっくり検討してみてください

ということになりました。

 

ここまでブログに記載してきた土地やエリアはもちろん一部であり、実際はもう少したくさん(100以上)の土地を回ってきました。

価格、景観、広さ、通勤等の総合バランスは、この土地②がもしかしたら僕たち2人の最高形かもしれないと思えるぐらいの段階に来たので、

ここでいったん、土地探しの旅は終わります。

(土地②購入決定ではなく、土地②を前提に家や建築会社を検討してみるということです。)

 

ここからはいよいよ、

この土地②(「umitochi」)に僕たちが望む「umiie」は建つのかを検討する、

「建築会社選び」です。

 

 

今日の一曲:千年メダルTHE HIGH-LOWS

 

土地探しの旅 ステージ8 ~umitochi(2)~

 

2016年7月17日(日)。

それはちょうど「海の日」による三連休中でした。

 

天気のいいN町の海岸を、ゆっくりと車で走っていきます。

子供の頃海水浴に来ていたこの海岸を、

土地を見落とさないようブンブン首を振りながら走る日が来るとは笑。

 

早速、なかなかの売土地があったので、看板の電話番号(不動産屋ではなく個人?)に電話をかけます。

僕「この土地、素敵ですがおいくらぐらいでしょうか?」

おっさんの声「…逆になんぼ出せるん?」

出会って5秒で知らないおっさんといきなり数百万円の交渉!汗

僕「…1千ま…いや800万円なら…。」

おっさんの声「そら売られへんなー。」

僕「ですよねー、失礼します…。」がちゃ

2人「…こっわ!笑」

 

地元の僕たちもあまり行ったことがない、海水浴場を過ぎた先の道へ入っていきます。

すると・・・

なんだかキレイに造成された、3区画だけの土地が、軽い段々状に並んでいます。

 

分譲用に造成されていない元個人の所有地のような土地でも、僕はあまり気にしない(むしろ造成費がかかっていない分安い場合が多い)んですが、

f:id:guuma:20170218024823j:plain

(イメージ)

 

一般的に女性(ぐーさんも含めて)は「造成された分譲地」の方が安心感があって好きみたいです。

f:id:guuma:20170218025205j:plain

(イメージ)

 

 

この3区画は、こんな海岸の奥地にしては、相当キレイに造成されています。

どの区画もそれぞれ約80坪。

逆に少し持て余すかもしれませんが、文句のない範囲の十分な広さです。

そして何より、道路1本だけ挟めば、一切の障害物は無く、すぐに海!

 

【3区画の断面図】

f:id:guuma:20170218030152j:plain

特に「土地①」は神レベルです。

その場ですぐに看板の不動産屋に電話。

 

僕「土地①を購入検討したいんですが…。」

不動産屋「すみません、①③が売れてしまって、②なら空いているので是非。」

僕「ちなみに、坪単価おいくらぐらいでしょうか…?」

坪単価10万円✖80坪=800万円ぐらいであってほしい…。

 

不動産屋「えー、一応(坪単価)6万円で出しています。」

やすうー!!

僕「す、素晴らしいですね…。」

不動産屋「よければ(坪単価)5万円でも結構です。」

バカな!

こっちから交渉する前からの自発的な値引き!

「飲む前に飲む」状態!

 

不動産屋「逆に、おいくらぐらいが希望ですか?」

(え…無条件で5万円スタートなら、もっと安く言っていいってこと?汗)

僕「じゃあ、よ、4万……5千円とかはさすがにダメですよね。」

「4万円」ジャストで言いかけましたが、

「そんな価値しか見いだせてない節穴の客には売れませんね」とか手のひら返されるかもしれない恐怖で、4万「5千」円にしてしまいました(小さすぎ)笑。

不動産屋「4万5千円ですかー…社長に相談してみますが、是非ご検討お願いします。」

 

この立地と広さで400万円?

M町の川沿い(サイクリングロード前)の土地を超える逸材かもしれません…。

 

しかし、この土地②にも1点だけリスクがありました。

この「umiie diary」はそのリスクとの戦いの記録といってもいいぐらいの、大きなリスク。

だから僕はこの土地②を、umitochiと呼びます。

 

 

今日の一曲:Marry you/Bruno Mars

 

土地探しの旅 ステージ8 ~umitochi(1)~

 

2人で何度か行ったことのあるN町の海辺のカフェ。

N町は僕の地元であり、カフェに至っては僕の実家から1分の場所です。

 

水辺の土地を探すことになって初めて知ったんですが、

ぐーさんが実はこのカフェ(特に景色)がとても好きで、

なんならこのカフェを売ってもらって住みたいぐらいとのこと笑。

 

f:id:guuma:20170217002500j:plain

(イメージ)

 

うすうす気付いてはいました。

海辺、川辺を追い求めて行き詰ったら、N町をあたらないわけにはいかないと。

 

ただ、N町は僕が候補に挙げるのをなんとなく避けてきました。

理由の1つは、N町は、ぐーさんの通勤1時間、僕の通勤10分に偏りすぎること。

 

【N町の位置】

 

      ウマの職場

          N町    海

           

 

  A町  K町  M町   海

         C町  海

 

 

ぐーさんの職場

 

 

そしてN町の海辺を探してこなかった最大の理由は、僕の実家に近すぎること笑。

まだ1回も結婚したことがないくせに勝手なイメージですが、

仮にどんなにいい奥さんといい母親でも「嫁姑」問題は絶対起きる

(表面上は起きなくても奥さんの神経は確実にすり減る)

と思っておいた方がいい、と思っています笑。

 

だから、世界にある無数の家の形の中でも、

「二世帯住宅」だけは僕の中でありえません笑。

子育て、親の介護、家づくり資金の問題等、

いろんな必要性を勘案しての採用なのは分かりますが…

旦那さんの立ち回りがよほど神レベルなのかもしれません汗

 

そもそも親に資金援助してもらうと、

土地や家に親の希望を相当取り入れないといけなさそうです…笑

自分の親側の援助ならまだしも、

相手の親に援助してもらった側なんてもう絶対自分の希望言えないですよね笑。

自分たちの親子関係がそうであるかは別としても、それが多数派じゃないかと。

(親は金は出しても口出すな、みたいなきつい名言があったような笑)

 

脱線して少し重くなりました…と言いたいとこですが、

「海辺がいい」「住宅ローンどこで組む」とかより大事なところだと思っているので、

そのあたりも2人で慎重に検討しつつ、

車はN町の海辺に向かっていました…。

 

 

今日の一曲:シルキー・ショコラ・ラヴァーズ・ドリーミィ・タイム/orange pekoe

 

心の中の婚姻届

 

フライングで先に家づくりが始まりましたが、

入籍日をいつにするかも2人は秋ごろから悩んでいました。

 

年度が替わると部署の環境もまた変わるかもしれないので、

平成28年度中(1月~3月)を区切りに考えました。

 

まず入籍だけと考えていたので、

完全に自分たちで「都合が良い日」「好きな日」から決めないといけません。

 

物凄く凝った意味でなくてもいいんです。

普通に「11月22日(いい夫婦の日)」とか語呂合わせでも。

悩める2人はとりあえず、日本記念日協会の「記念日辞典」を読みました笑

 

f:id:guuma:20170212093100j:plain

  

1月31日(愛妻感謝の日)、

2月2日(夫婦の日)、

2月5日(2人で泊まったスイスのB&Bの部屋番号)

2月20日(夫婦円満の日)

3月9日(感謝の日)※レミオロメンを流さないといけなくなりますが笑

3月12日(笑顔の日)

等が候補に挙がりつつも踏み切れてませんでした。

 

そして、

国民の祝日なら毎年祝いやすい」という視点が一番しっくりきたので、

2月11日(建国記念日)に決定。

 

平成29年2月11日(土)。

ものすごい寒さながら、たくさんの美しい雲が浮かぶ青空の昼過ぎ。

「先負」=午後が吉だったので(朝のんびりしたかったので)

13:06に市役所へ婚姻届を提出しました。

 

普段あまり物を欲しがらない(※食べ物以外)ぐーさんが珍しく、

「記念品を買おう」と提案してくれたので、

ベタですがこれからの2人の時間を一緒に歩んでくれる時計を買いました。

 

デンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンの「ローマン」。

新しい家のどこに置こうか今から迷うほど、

時代に左右されないクラッシックとモダンの調和が素敵な時計です。

(自分が買ったからって褒め過ぎ笑)

 

f:id:guuma:20170212100504j:plain

 

 

(補足)

2月11日は、記念日協会的には「仁丹の日」「わんこそば記念日」です笑。

大学時代の友人Sさんの結婚記念日も偶然、同じ決め方で同じ2月11日でした。

 

 

入籍日の車で流れていた一曲:心の中の色紙/AL

土地探しの旅 ステージ7 ~川の流れのように(2)~

 

M町の、川沿いの土地。

通勤、立地、校区、値段、川沿い、文句がつけれません。

 

ですが・・・

たった1点だけ、「即買い」に踏み切れない大事な要素がありました。

 

土地と川の間に、高い土手があるんです。

しかも、その土手はサイクリングロード。

川を眺めて過ごす2階の高さと、そこを散歩する人の目線が、完璧に合ってます笑。

 

f:id:guuma:20170211014416j:plain

(イメージ)

 

焦った2人は、「川沿いマスター」「Mr.リバービュー」のY社長に相談することに。

Y社長「ど、どうされたんですか汗。今は会社じゃなく自邸にいますので、またそちらでもよければどうぞ。」

 

仮契約も何もしていない、まだ通りすがりの客の段階にも関わらず、Y社長の自邸にまたお邪魔する2人。

 

Y社長「一般的にはやはりまず、フェンスで視線をカット、でどうでしょうか。スリットに角度を付ければ、家からは川は見えて、土手からは家の中が見えにくいですし。」

 

f:id:guuma:20170211014317j:plain

(イメージ)

 

2人(うーん・・・)

なんせ、今目の前のY社長邸のリバービューを味わいながらだと、その案がいまいち入ってきません笑。

 

f:id:guuma:20170131231242j:plain

(イメージ)

 

僕たちも素人なりに考えた、土手(サイクリングロード)を歩く人からのプライベート空間の確保案も聞いていただきました。

 

案①:物凄い奥行のあるコの字

バルコニーの奥の方でいれば、土手からは見えずにくつろげるのでは?

 

f:id:guuma:20170211032116j:plain

(イメージ)

 

案②:できるだけ高い2階

土手よりも高い位置にどうにか2階のフロアーレベルを上げれば(極端な話3階のLDKやバルコニーなら)、土手からは見えないのでは?

 

僕たちの話を、優しく聞いてくれるY社長。

もしこの「土手からの視線」問題を解決してくれそうなら、

もう「この土地を買う」+「Y社に家づくりの契約をする」で進めてもいいぐらいの勢いでした。

 

僕は図々しく、(あわよくば今、ラフなスケッチで間取り提案とかしていただけないかな・・・)とか考えていました笑。

しかし、Y社長は、良くも悪くも、この場面でさえまだ営業らしいトークをしてくれません。

僕(社長、ほら、もう獲物は針にかかって、後はすくうだけでっせ)

 

Y社長「・・・」

・・・

・・・

結局、Y社長、動かず!笑

 

f:id:guuma:20170211035353p:plain

(イメージ) 

 

Y社長は多分「押しつけの営業はしない代わりに、契約してくださった本当のお客様に注力する」のようなポリシーをお持ちなのかなと推測しています。

 

この川沿いの土地が売れないことを祈りながら、土地探しの旅は続くことになりました。

 

今日の一曲:なんとなく僕たちは大人になるんだ/安藤裕子(originaled by 銀杏BOYZ

 

土地探しの旅 ステージ7 ~川の流れのように(1)~

 

Y社長邸にお邪魔してからというもの、

すっかり「川沿いの土地」に憑りつかれていた笑2016年7月。

 

検討中の建築会社「N」社が何件か取り寄せてくれた土地の物件チラシの中に、

ふと目にとまったM町の土地。

チラシの上からでも少しオーラが違うので、早速現地を見に行くことに。

 

 

(M町のエリア位置関係のおさらい)

 

      ウマの職場    海

 

  A町  K町  M町   海

         C町  海

 

ぐーさんの職場

 

 

2人の職場の中間のM町のうえ更にバイパス近くなので「通勤」90点。

近隣の商業施設・飲食店等・役場・病院の充実で「立地」90点。

幼少中ともに徒歩圏内で「校区」80点。

新しい分譲地のしかも角地70坪で1000万円なら「値段」80点。

なにより、南に広がる・・・広い川で「リバービュー」90点!

 

総合85点以上をゆうに叩きだす、

業界でいうところの「即買い」レベルの総合点です。

 

初めて「保留している間に売れてしまったら後悔する土地」に出会ったと、

なんとなく理解する2人。

 

この土地を見つけた高揚と、

突然決断が必要かもしれないという状況になった焦りで、

2人は「あの人」に相談に向かいました。

 

 

続く→

 

 

今日の一曲:駆け抜けて性春/銀杏BOYZ(RISING SUN 2002 ver.)