「Su社」編 第02話 Su社で建てた実家

 

家づくりの視野や可能性を広げるために、

ジェイムソン所長の熱心な営業をきっぱりと断るほどではなかったものの、

基本的には大手ハウスメーカーには自分たちは頼めないかなと思っていました。

 

理由①:

基本の性能や材料のスペックが高すぎて、メーカー側が標準で用意している(大企業のスケールメリットで安く提携している)設備や建材以外を自由に選ぼうとすると、尋常じゃない価格になる。

 

理由②:

大企業としてやはり何より安全面・性能面を重視するため、「建築ルール上はOKでもそれはできない」という制約が多い(イメージ)。

 

それを少し実感できたのが、実家の新築建て直しの時です。

 

・・・

 

2014年夏、ウマの実家(両親)は新築建て直しを決めました。

やはり親世代なので、大手ハウスメーカーの中で検討し、Su社に決定。

 

その頃僕は実家住まいではなかった(同じ町で一人暮らし)んですが、出来る限り打ち合わせに同席していました。

 

単純に家づくり(特にインテリア)を楽しみたかったのと、

よく聞く「3回建てないと満足する家は建てられない」の貴重な「1回」(練習)の機会にしたかったからです。

 

そしてなにより、両親のデザイン的なセンスに非常に不安があったので笑、若者の視点からもチェック(修正)するのが最大の目的でもありました笑。

 

その実家新築の打ち合わせの1場面で例えば、

 

ウマ「洗面所やトイレという狭い空間でも(あえて)、ダウンライトではなく、お店みたいにペンダントライトを吊ったりするのはどうでしょうか?」

 

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(イメージ)

 

Su社設計士「地震の時に揺れて壁やガラスに当たる危険性を考慮して、できません。」

 

ウマ「浴室は、置き型のバスタブとか憧れです。」

 

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(イメージ)

 

Su社設計士「ユニットバスにしておかないと、衛生・清掃面で大変ですし、浴室+バスタブの値段がすごい価格になるので、やめておいた方がいいです。」

(日本の住宅の9割はユニットバスなんだけどな…

…在来工法の浴室なんて昭和の住宅に逆行してるし…

…つーかウマさんが住むわけでもないのにお前の憧れとか知らんがな!)

という設計士さんの心の声が聞こえてきそうなほどでした笑。

 

・・・

 

本気でお願いしたらどちらの要望も叶ったのかもしれませんが、

そういった打ち合わせの中で「注文住宅っていっても意外と制約が多いんだな」というイメージはどうしてもできてしまったんです。

 

 

今日の一曲:卒業/はっぴいえんど