VE≠減額調整 第31話 洗面カウンター ~さよならコーリアン~
洗面スペース、最後の減額対象は、カウンタートップ(天板)です。
1.減額前:Dupont社「Corian」
「Corian®(コーリアン)」:
Dupont社(アメリカ)で1965年に開発されたアクリル系人工大理石。
シームレス(一体)成形により、ミニマルなデザイン、メンテナンスに強い。
(イメージ)
出典 Corian
そのお値段、カウンター部分だけで約42万円っ…!
ここだけでユニットバスもう1室導入できそうです(怖)。
また、カウンター+ボウルの一体成型は、減額調整第27話のとおり、積極的に採用しない方向です。
そのため価格以外の面でもコーリアンにこだわる意義は大きくありません。
2.減額案(1):タモ集成材
オグリマネージャーからの減額案は、タモ集成材でした。
(イメージ)
出典 321HOUSE
お値段は約6万円。
減額効果(コーリアン比)は△約36万円…!
おそらく最も「減額」に特化した選択肢の一つと言えそうです。
それでいて、建築家物件やホテルでもよく採用されている良いイメージ。
しかしながら…
やはり洗面スペースも含めて、家全体を海外カブレに調和させたい。
となると、「タモ」では僕たちには難易度が高い(響きの問題?笑)…。
(「Ash(アッシュ)」と言えばいける気もしてきました笑。)
3.減額案(2):モルタル仕上げ
Beal社(ベルギー)のモールテックスにも未練はあります。
しかし、キッチンへの採用もあきらめたため、ここでもVEを優先。
カヤマ常務「キッチン天板は食材を扱う衛生面からモルタルはおススメしませんでしたが、洗面台であれば良いと思いますよ。」
(イメージ)
お値段は(下地材+モルタル仕上で)約10万円。
減額効果(コーリアン比)は、約32万円…!
今回は「減額調整」ではなく、
「VE」(バリューエンジニアリング:単なるコストカットではない、コスト・機能・価値のマネジメント)と言っていいでしょうっ。
今日の一曲:よふかしのうた/Creepy Nuts
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