見積精査待ち中 第17話 Skype打ち合わせ:マン・イン・ザ・ミラー
ゾノ先生の設計の特色の一つに、【鏡】があると思っています。
店舗やホテルが手本のように、鏡で「広く見せる」「解放感」等の効果・メリットがあることも、素人ながらなんとなく分かります。
…分かりますが、
僕たちは「洗面の鏡が大きかったらその効果期待できていいな」ぐらいの感覚に対して、
ゾノ先生は「建築×鏡」の可能性をどこかで絶対味わわせようとしてくださる(ありがたい)温度差があり笑、
せっかくの素晴らしい提案を僕たちがいくつか却下してしまったという話です。
1 廊下の突き当たり(の鏡)
思い出すと2016年9月のファーストプランの時からすでに、
玄関入って突き当り(寝室入口扉)が全面【鏡】になっていました汗。
「長い廊下」は、導線や坪単価等の効率から、昔と比べるとあまり良しとされないケースが多い気もします。
しかしゾノ先生のこの提案は、むしろ更に強調(単純計算なら廊下を2倍に)することで、いっそ「無駄」「もったいない」を通り越させて、「贅沢な」玄関ホール・廊下にしようとしてくれていたと思いました。
(イメージ/画像拝借)
2 サニタリー入口(の鏡)
ゾノ先生(ふふふ…)
今回の場合↓は実に約13m50cm、しかもその向こうの【海】まで倍増です。
出典 Pinterest
出典 SpaceSlide
3 階段(に鏡)
ゾノ先生と初めてお会いした日のヒアリングでも、
「ハワイの丘の上のレストランの設計は、テラスに出なくても海が見えるように、角度を調節した鏡の天井にしました」
という引き出しには驚いたことを思い出します。
過去の施工事例も(特に店舗)、もはや「(トリック)アート」レベルのものも多くありました笑。
全般的に謙虚でいらっしゃるゾノ先生ですが、鏡については「ほぼ極めてます」と断言(笑)
もはや、スタンド『マン・イン・ザ・ミラー』のイルーゾォです。
出典 ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風
階段の床材は、LDKの床材(タイル)のままつなげて降ろしていく方向で検討していました。
その場合、1Fの床材(オークへリンボーン)からいきなりがらっと素材が変わるのは気にならないか、取り合いは…
という時に、ゾノ先生…いやイルーゾォ先生のスタンドが発動しました。
イルーゾォ先生「階段の、1段目の蹴込みだけ【鏡】にしてはどうでしょう?」
僕(マ…『マン・イン・ザ・ミラー』!汗)
イルーゾォ先生「1Fヘリンボーンの床が階段下に伸びていき、最初の一段だけですが階段が床から浮いているようになるので、より自然な「取り合い」にできますよ。」
さ、さすがです…汗
小栗さんやコウセイさんでさえ若干ヒいてます(良い意味でも)笑
(イメージ)
出典 GIZMODO
イルーゾォ先生「何より、ヘリンボーン床+その先の海まで映り込みますしね。
あ、なおその場合、【鏡】蹴込の位置は、踏板からできるだけ奥にすることで、より多くのヘリンボーン床を映りこませて奥行を出しましょう。」
全員「マ…『マン・イン・ザ・ミラー』!汗」
今日の一曲:Do you love Shiva?/小山田壮平
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