umitochi購入編 第05話 住宅ローン決定
2016年11月某日
今、赤字覚悟の住宅ローンを売っているらしいという噂の大柴銀行(仮称)に、僕たちは足を踏み入れました。
ルー支店長代理「ウマ様、この度は当行の住宅ローンを検討いただけるということでお越しいただき、誠にありがとうございます。」
ルー支店長代理から、ローンの説明をいただきます。
ウマ「やっぱり、非常にやんちゃ…もとい、素晴らしいローンだと思います。」
ルー「ではウマさん、私たちのローンで家づくり、トゥギャザーしましょう。」
ウマ「はい。ただ、御相談があります(ドキドキ)…。」
ルー「なんでしょう?」
ウマ「(ドキドキ…)2つの条件について、もし、もう少しだけ便宜を図っていただけるのであれば、今日決めてもいいと思っています。」
これまでの人生、中古車を買うときも、タイのナイトマーケットでも、
ケチと思われたくなくて笑、
それまでせっかくにこやかに商談していた店員さんの曇る顔を見たくなくてビビってしまい、
値切る交渉をしたことがありません。
しかし、今回だけは桁が違います。
そして僕だけのお金ではありません。
ぐーさんや、更に未来の家族へ繋がるお金まで背負っています。
ルー「便宜…と、言いますと…汗?(すっとぼけ)」
ウマ「具体的には、
①1.2%の利率をもう少し…(下がらないでしょうか)
②保証料(僕たちがローン返済できなくなった場合に大柴銀行へ立て替えてくれる保証会社の代行料)約100万円は、僕たち2人の勤務形態なら「不要」でも、貴行のリスクはそれほど高くない…のでは。」
ルー「(ぐっ…汗)…。」
ルー「…ウマさん…そのような情報、ウェアー(どこ)で…?」
ウマ「(う…えーと…汗)ローンもやはり、高額な金融「商品」である以上、売り手が調整できる部分というか、そういう概念もあるのかなと思っただけです…。」
ルー「例えば①は、今の1.2%でも既に赤字覚悟なんです。相場は0.01%でも結構大きい違いなので、1.20%→1.19%等ということでしょうか?」
ウマ「…できれば、1.2%→X.X%とか…。」
ルー「…(白目)…。」
ルー「…支店長に相談してくるので、少しウェイト(お待ち)ください。」
(ふらふら)
10分後。
ルー支店長代理が再入室。
ルー「大変お待たせしました。」
(ふらふら)
ウマ(ドキドキ…)
ルー「…①②のどちらか一方だけは対応させていただきます(ぎりっ…汗)。」
ウマ「大変感謝します、ではえーと…①でお願いします。」
ルー「大げさじゃなく、本当に特別ですから。もしこの条件を他言されて、別の方が来られても、本当に対応できませんので。」
ウマ「承知しています。」
ルー「仮に他銀行様が、後出しで更に良い条件出して来ても、そこはもう当行のままでお約束をいただけますか。」
ウマ「さすがにそこは礼を尽くします。」
ルー「とほほ…支店長に合わせるフェイス(顔)がありませんが、気を取り直してそれでは…」
ルー・ウマ・ぐーさん「トゥギャザー(契約)しましょう!」
今日の一曲:Remember me/くるり