2人はそれをumiieと呼ぶ

 
朝9時頃から珈琲を淹れはじめ、

渡辺篤史の建もの探訪』をのんびり観る土曜日の朝は笑、

2人にとって至福の時間の一つです。

 

 

 

2016年11月06日(日)

 

2人が訪れたのは、ASJのスタジオ。

今日の打ち合わせは、僕たちから小栗さんとゾノ先生に、家づくりの依頼先の答えを伝える回。

 

ゾノ先生は、広島の設計事務所から、スカイプで繋がっての陪席。

小栗さん「…検討の結果、いかがでしょうか?…」

 

 

ゾノプランは決してお手頃な価格ではなく、大手ハウスメーカーとそんなに変わらない概算見積額。

そのうえ、ハウスメーカー(Si社のジェイムソン所長)に見られたら笑われるぐらい、そのままでは標準的な(最低限の)耐震性・断熱性等です笑。

 

  

ゾノ先生の設計事務所「C社」のポリシーの1つに、

「その土地の住み手の声に耳を傾けることができれば、誰が設計しても、建てるべき家の答えはほぼ同じように一つである」

みたいなポリシーがあります。

 

何気なく謳っていますが、「設計者によってアプローチは様々」という逃げ道は作らず、「誰が考えてもそれ以上は無い「神の一手」を打ちます」とまで言っているようにも聞こえます。

 

多分本当はもっと凄いアプローチやデザインまで一度考えて、そこから僕たちのストライクゾーン内ギリギリまでベーシックに抑えてくれたんだろうなと、素人でも底の深さを感じるゾノプラン。

 

 

建もの探訪」で流れてくる小田和正の歌にもあるように、

ゾノ先生は僕たちの言葉と心の間の声を確かに聴いてくれていました。

 

 

小栗さん(…ドキドキ…)

 

2人「設計はゾノ先生に、施工はN社(小栗さん)に、お願いさせてもらいたいと思います。」

 

小栗さん「…ありがとうございます!…(パソコン画面の向こうの)ゾノ先生、聞いてくれましたかっ?」

 

ゾノ先生「…聞いてますよー、ありがとうございます。」

照れくさいのか、選ばれる自信があったのか、こちらに反応薄めのゾノ先生。

パソコンモニターの向こうで、下を向いて、何かをずっと書いています。

 

ゾノ先生「…できた。今スタジオにFAX送りましたー。」

スタジオのFAXに届いたのは、ゾノプランの外観スケッチでした。

 

2人(・・・)

 

それは、海沿いの土地「umitochi」を購入しても大丈夫なのか迷って、いろんな他社とも悩んできた4か月間の、答えのように見えます。

 

やっぱりこの建物を、

 

この建物こそを、

「umiie」と呼ぼうと2人は思いました。

 

 

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今日の一曲:between the word and the heart -言葉と心-/小田和正