「Su社」編 第08話 「前の家」が見えてもいいから
2016年08月28日(日)
海側に配置された階段問題はいったん置いておいて、それ以外の要素からも「海を取り込む」空間に近づけていきます。
(たたき台↓)
①ベランダの「腰壁」を「手摺」に変更。
②ダイニングの「窓」を床レベルまでの「FIX(はめこみ)ガラス」に変更。
①②は、
「前の家を、壁で切り取って見えなくする代わりに、海も見えなくなる」諒くんの方向性とは逆に、
「前の家が風景に入ったり、前の家からこちらが見えるリスクを背負ってでも、海が見える方がいい」という方向性への転換です。
当初は、ストイックに「一面、海しか見えない風景」を追求していました。
(あくまで理想のイメージです)
ただ、Su社の3Dシステムで「前の家」を配置シミュレーションしてもらう限り、やはりなかなかそれは難しそうです。
また、建築雑誌等を見ていて、意外と他の建物が視界に入っていても、十分素敵な眺めかなと慣れてきたためです。
(イメージ)
③ベランダと階段の間の「壁」も「全面FIXガラス」に変更。
④階段の「腰壁」も「手摺」に変更。
あとは、一応のイメージとして、フローリングをホワイトかグレー系で表現してみてもらいました。
リビングから海側を見た角度:
【Before】
【After】
ダイニングからリビングを見た角度:
【Before】
【After】
いいですね、なかなかの眺望になってきました。
年配のジェイムソンからは(【Before】でも十分眺めが良い家なのに、【After】なんて住みにくいですって…)という空気を感じます。
そんなジェイムソンには申し訳ありませんが、僕たちにとってこの①~④の変更はスタートラインで、細かい要望はここからです笑。
今日の一曲:夢を信じて/徳永英明