2ndプラン変更点⑤ 難産のサニタリー
今夜はぐーさんと、皆既月食を探す夜の散歩へ出かけました。
コンパスを頼りに、小さくて薄赤い月を見つけました。
帰り道は、大学時代によく聴いていた月の名曲を鼻歌してみたり。
2016年11月頃。
ゾノ先生に設計を依頼するのはほぼ決まりでした。
しかしながら、本当に「設計契約締結」してもいいかの決断材料として最後まで悩まされたのが、
サニタリー(浴室・洗濯室・洗面・トイレ)です。
ゾノ先生のプラン【2F】:
サニタリーの拡大図:
(※朱色は収納面積部分を表現)
前話のとおり、トイレがキッチン隣接のこの位置は絶対にNGです笑。
ゾノ先生「海外のホテルライクに3in1ではどうですか?」
しかもトイレ1帖分が更にパントリーとして広がっています。
せっかくですが、トイレは個室でないと厳しいです。
そのうえ2人は、洗面は2ボウル(幅)が希望。
(無理言うなよ笑)
ゾノ先生「うーん…じゃあこれでどうでしょう?」
おおっ、トイレは個室に。
2人(でも洗面はやっぱり1ボウルや…)
ゾノ先生「壁2面に鏡を付けて、水栓も対角方向に設置すれば、2方向から(頑張れば2人同時に?笑)洗面できるようにはしています。」
さすがプロらしい柔軟な引き出しです。
でもやっぱり…
「2人同時に使える機能性」というより、「2ボウル(幅)あることによる余裕・贅沢感」ができれば欲しいんです。
要望ばかり積み上げておいて、却下が重なって恐縮なので、いったん持ち帰ることに。
次の打ち合わせまでの1か月間、自分でも出来る限りの配置・組み合わせを考える日々が始まりました。
特に枕元にメモ帳とペンを常備。
夜更かしできる週末は、ぐーすか寝てるぐーさんの隣で、深夜もベッドの中でカリカリサニタリーの図を描き続けます。
もちろん、素人なので、建築的にどうかは置いて、1モジュール単位のパズルレベルの検討しかできません。
それでも、何十通りでも描いてみます。
組み合わせがいい加減かぶりはじめてきた頃。
一般的に洗面台は「壁(に向かって)付け」だと思いますが、
そういえば本の中でしか見たことないような、
洗面台(と鏡)の背面に浴室があるような変則の配置まで広げて更に検討。
このあたりで「キッチンパントリーって、広いわりに導線のために内部に結構余白があるから、いっそ背面収納に変更して、その分をサニタリーに回せないか。」
と、違う視点からも考えることに。
これでまた、サニタリー内の組み合わせがぐんと増えます。
そして…
(で、できた…疲)
2案だけですが、2人の中ではNG要素がないサニタリー(素人案)が出来ました。
2016年11月6日
近所のチェーン喫茶店で、ゾノ先生との打ち合わせ日。
素人案①:
廊下面積を最小に抑えた案。
2帖から3帖まで広げた洗濯室は、大容量収納(朱色部分)に充ててもいい広さ。
ゾノ先生「うーん…」
ウマ(ドキドキ…汗)
素人案②:
廊下は①より長くなっていますが、逆に奥行の広がりは出した案。
中央に配置したバスコートが、浴室・洗濯室・洗面台全体に光を注げる(かも)。
ゾノ先生「うーーん…」
ウマ「あ、いや、僕たちの希望するポイントを分かりやすく伝えれたらと思っただけの素案的なものなので…汗」
その後、いろいろゾノ先生もカリカリ別の案を探ってくださっていましたが…
施主なりに重ねた検討も尊重してくれたんでしょう。
ゾノ先生「パントリーの前提を無くして考えると…この2案のどちらかが答えですね。」
ウマ「恐縮です…(よ、よかった汗)」
導線や収納は①の方が少し上でしたが、
抜け感(?)が気持ちよさそうな②で進めることに。
小栗さん「「熱々ドリア」注文したのに、結構冷たいっ泣」
とか言いながら、
この日やっと、改めてゾノ先生の設計事務所と設計契約書を締結しました。
今夜の一曲:グレープフルーツムーン/GOING STEADY
2ndプラン変更点④ トイレのプライバシー確保
2ndプランからの変更(希望)④は、トイレの配置等です。
1Fのトイレは、直階段下。
居室に隣接していない点は〇。
玄関入ってすぐにあるのが△。
玄関からの距離が近いのもですが、「1ドア」な点が特に△。
「1ドア」だと、
ドア1枚のすぐ向こうに便器(に座っている人)、
トイレにいる人にとってもドア1枚のすぐ前に来客、
というのがお互い落ち着かない感じです。
できれば、飲食店舗のように、まず手洗い場に入り、その奥に改めてトイレ、という「2ドア」が落ち着きます。
特にぐーさんは、外出前後に洗面(手洗い)だけ使いたい時に、トイレに入らなくてもいいように、手洗い場をトイレの外に出したいとのこと。
さらに、夫婦2人とも、トイレ内に設置するタイプのミニマルな手洗いボウルは、指先だけしか洗えない感じが少し苦手で、ある程度大きい(30cm幅以上)ボウルを希望。
(お坊っちゃんかよ笑)
【変更(希望)反映後】
2Fのトイレ(ゾノ先生案)は、キッチン背面。
ゾノ先生のumiieプラン、
僕たちにとってはトータル最高で感謝していますし、
ゾノ先生をリスペクトもしていますが…
この1点だけは「絶対無理」です笑。
調理をする(しかも比較的人がいる時間が長い)キッチン、
食材・食器を並べるパントリー、
なんなら料理を楽しむダイニングにも相当近いこの位置。
近いどころか、隣り合っての「1ドア」。
菌がどうこうという衛生概念(眼に見えないもの)以前にも、
音や匂いを直接的に感じてしまいそうな恐怖。
できれば、「今誰かがトイレに出入りした」という瞬間や気配も感じないぐらい、メインの空間から遠ざけたい。
このトイレの配置になるぐらいなら、いっそトイレだけ別棟(離れ)でもいいぐらいです笑(結構本気)。
ゾノ先生「そ、そこまでであれば汗…サニタリーゾーンの方にトイレを入れこんで再考します。」
再考いただいたラフ修正案は、洗面台・バスタブ・便器が並ぶ「3in1」でした。
ゾノ先生「常套手段ではある3in1ですが…ウマさん達がお好みの、「ホテルライク」「海外的」な雰囲気にも沿うんじゃないでしょうか?」
(イメージ/画像拝借)
確かに、海外的でホテルライクな雰囲気は出ます。
その上、トイレ個室分の1帖が浮きます。
でもやっぱり…
2人「これも無理です」笑
夫婦2人で訪れる一泊程度のホテルでさえ、少し使いにくさを感じます。
毎日住む自宅で、しかももし子供や来客までいる時を想定すると、
トイレに入っている時も入った後もみんなが落ち着かないのでは。
この2Fトイレの配置問題をこじらせたせいで、
2Fサニタリー全体の間取りも根本的に考え直し、
無駄に暗礁に乗りあがっていくことになりました…。
(2ndプラン変更点⑤「サニタリー」に続きます)
今日の一曲:NOW PLAYING/AL
第100話 アングルポイズとベビーバス
仕事の話ですが、2年間にわたる長期プロジェクト(のようなもの)が、先週終わりました。
他組織の同業者との共同型だったんですが、自組織からの参画は自分1人。
孤独で、長く、担当業務に支障が出かけるほど過酷でした…
「生まれ変わったらこれだけは断るリスト」入りです笑。
ところで、この記事がどうも第100話目のようです。
家づくりブログ諸先輩方のようにカッコよく、
アクセス数ベスト3記事振り返りとかにも憧れますが、
分析機能がいまいちわからないのと、
そもそも内容でアクセス数に差がつかないぐらい少数の方々だけが読んでくださっているので、
無理はしないでおきます笑。
とはいえ一応記念に、間取り等とは少し違う話を何か挟もうかなと。
今更ながら、クリスマスプレゼントでも振り返ります…笑。
僕(夫)からぐーさん(妻)へのプレゼント:
ベビーバス(サンワカンパニー)
設計中のumiieの浴室は、在来工法で、バスタブも簡易な置き型を予定しています。
そのバスタブは、サンワカンパニーの「クラシカル」。
猫脚が少しギラついているのが少し不安ですが、(お値段的にも)可愛いかなと。
(出典:サンワカンパニー)
これのベビーバスもあり、以前からぐーさんが可愛いと気に入っていました。
今は子供はいませんが、愛猫ムニの基地やお風呂としてもいいのかなと。
(※猫脚は新居umiieに移ってから取付予定)
ぐーさん(妻)から僕(夫)へのプレゼント:
アングルポイズのデスクランプ
umiie寝室のベッドサイドに、就寝前の読書灯が欲しいと思っていました。
(ぐーさんは即寝るため照明不要笑)
12月に立ち寄ったアンティークショップで、色もモデルも(お値段も)どストライクのデスクランプに出会いました。
ANGLEPOISE社の「APEX90」(色:ブラック)。
アングルポイズのデスクランプは、「英国を代表する10のデザイン」「ピクサー映画社のマスコット」になるほど不朽の名作。
代表的なモデルは、大きく2系統に分かれると整理しています。
初期の原型は「1227」。
アングルポイズ社の初期、1930年代に元自動車エンジニアのジョージ・カワーダインがデザインした型番。
(出典:AGP PARK)
もう1つは、「type75」。
2004年と割と最近にケネス・グランジがデザインした、モダン寄りのモデル。
MARGARET HOWELLとかインテリアショップによく置いてあるのは、主にこちらのイメージです。
(出典:AGP PARK)
「1227」との主な違いは、
・台座が円形(「1227」は四角形)
・シェードが少し流線形
・ソケットがシェード内に格納(=コードが出ていない)
・プッシュスイッチ(「1227」はロッカスイッチ)
あたりで見分けれると思っています。
で、ぐーさんに買ってもらったのは「APEX90」。
上述の2大系統で言うと、2つ目の「type75」の流れを組むモデル。
ここから僕には少しややこしいですが、素人なりに整理します。
2004年の「type75」は、1960年代の「model75」がベース。
その「model75」が当時に進化した1990年頃のモデルが「APEX90」。
「APEX90」は、シェードが更に流線形です。
今回買ってもらった品も、日本の電球ではなく、イギリス電球B-22型を入れないといけません。
お手軽から少し逆行したそんな非日常感も良いところかも。
umiieの寝室で本を読む夜を、楽しみにしています。
(映りたがりのムニ笑)
今日の一曲: I Want To Be An Anglepoise Lamp/The Soft Boys
2ndプラン変更点③ 階段(スケルトン→箱型)
2ndプランから大きく変更した点③は、階段です。
1stプランの中で特に惹かれたポイントの1つ、階段室。
海を見ながら階段を降りれるよう、南北の2面は全面ガラスのイメージ。
【2F】
ゾノ先生「階段室の灯りが外に広がってキレイだと思います。」
と、スケルトン(蹴込が無い)階段のイメージで提案していただきました。
階段下を、有効活用するのを我慢する代わりに得られる(かもしれない)、ギャラリーのような贅沢感。
非常に楽しみでした。
しかし、残念ながらスケルトン階段をあきらめる方向に。
2ndプランでは、1Fのサニタリーゾーンが子供部屋に配置換えされたため。
ゾノ先生「1Fは、階段下にトイレを配置した方が良さそうですね。」
【1F】
2人「うーん…」
スケルトン階段を優先して、いっそ「1Fトイレ無し」も検討したぐらいでした。
トイレ設備の減額、清掃の半減というメリットもあるし。
2人「あー、でも…」
夜中起きて、1F寝室から2Fトイレ行くのは、大変そうです笑。
1Fは子供部屋もあり、子供なんて更に無理そう。
ゾノ先生「スケルトンではなく箱型階段になっても、デザイン的にそこまで落ちないと思いますよ。」
2人「だとありがたいです。」
ゾノ先生「蹴込をポリカーボネイトにして、間接照明化したりとか。」
(イメージ/出典 タテイシ広美社)
店舗も多数手掛けるゾノ先生、すぐに代替案さすがありがたいです。
でもせっかくですが、それはかなりモダン住宅な感じがして要検討。
あとなにより…トイレ使用中で灯る階段は、ちょっと(照)。
今日の一曲:New Beginning/Pascal Pinon
2ndプラン変更点② キッチンのパントリー
2ndプラン変更点②は、キッチンのパントリー(食品庫)。
ゾノ先生の他の設計事例でもよく見られるように、
キッチン背面はスッキリ見せるウォークインパントリーを提案していただきました。
【2F】
天井高いっぱいまで、多様なものを詰め込める収納力と、その生活感を隠せるのは、確かに魅力的です。
(イメージ/出典 Room Clip)
僕たちは「キッチンは絶対こう」という料理や家事スタイルを確立できているわけではありませんが、
強いて言えば(ウォークイン)パントリーではなく、背面収納を希望しました。
理由①
ウォークイン部分に必要な空間が、キッチンに立つ面積と更に別に必要なのが、少しもったいない(気がする)。
(朱色部分が導線面積に結構とられる汗)
理由②
収納庫(空間)の中に出たり入ったりして、
冷蔵庫を開けたり、炊飯器やレンジで調理の一部をするイメージが難しかった。
理由③
ゾノ先生は、キッチン用品だけでなくリビング収納も兼ねたイメージで提案してくれました。
でも、食品や調理用具と、掃除機等の清掃用具(もしかするとゴミ箱まで?)を、一緒に押し込んでおくのが、ちょっとだけ違和感。
(潔癖症ではないですが笑)
理由④
パントリーを作らないとしても、ゾノ先生は整然と隠す収納派。
(イメージ/出典 http://www.amstyle.jp/2011/02/)
美しいのは間違いないんですが、ストイックな空間の緊張感もあるので、僕たちはもう少しだけ「出しておく」方が余裕を持てる気がします。
(かといって「見せる収納」の自信があるわけでもないので、不安はかなり残るところです汗。)
(イメージ/出典 www.desiretoinspire.net)
今日の一曲:さよならの向う側/三浦祐太朗
2ndプラン変更点① 寝室のWIC ~ワールドダウンタウンを添えて~
2016年10月頃。
1stプランに数か所の変更が反映された、2ndプラン。
大きくはあともう数か所変更して、正式に設計契約を締結しました。
2ndプランへの変更点①は、寝室のWIC。
2ndプラン【1F】
1stプランでは寝室の手前にあったWICが、
2ndプランでは寝室の奥側へとゾノ先生からの提案。
モデルハウスでも見たことがあるような、
ベッド枕元の裏側に、
ウォークインではなくウォークスルーという、
ラグジュアリーな配置です。
(イメージ/ヘーベルハウスから画像拝借)
しかし、1stプランのように「寝室手前のウォークイン」に戻していただくことに。
最大の理由は、「寝室と子供部屋をある程度離したい」ため。
LDK以外の個室は、家族といえども、「気配を感じれるつながり」より「プライバシー」優先でもいいかなと。
僕たちにとっての寝室は、テレビ等もなく、寝る(前の読書)だけの静かな空間。
かといって2人とも、僅かな物音で目が覚めるような、繊細な睡眠ではないんですが(笑)。
子供が自分の部屋を使うような年齢(大学生・社会人もありえる?)であれば、子供側もプライバシーが欲しいと思います。
自分の実家も、両親の寝室と自分の部屋は廊下を挟んでいた距離感があって、良かったような気がします。
ちなみに僕の場合、アパート・マンションの部屋を決める時の条件は、「角部屋」の優先順位がかなり高いです。
2面に窓(光と風)が欲しいのと、どちらの壁際にいてもその裏にすぐ人がいる(笑)感じに気を遣うので。
テレビとか音楽は結構ボリューム大きめが好きなのもあります。
大学時代の4年間、岡山に住んでいました。
その時のアパートが、なかなか壁が薄く、結構聴こえていた隣の人の生活音(逆に僕の部屋の音も)。
当時大好きだった深夜番組「ワールドダウンタウン」。
15年経った今でも、あれより笑ったテレビ番組はありません。
夜中に一人でワールドダウンタウンを見て爆笑していると、
全く同じタイミングで隣の部屋から聞こえてくる笑い声。
(…隣の人もワールドダウンタウン観てる…!笑)
そんな部屋での4年間が、今でも影響しているのかもしれません笑。
そういう意味でも、気持ち程度の問題かもしれませんが、寝室と子供部屋の間は、壁一枚ではなく、WICを挟みたいと思います。
今日の一曲:WAO!/ユニコーン
1stプラン変更点④ 1F寝室の開口
ファーストプランを初期の段階で変更した点④は、1F寝室の開口。
【1F寝室】
小川晋一先生の「Lakeside-House」のような、海を取り込む全面開口の寝室は、確かに憧れです。
(イメージ/小川晋一設計事務所より画像拝借)
「Lakeside-House」のように本当に湖面際ならよかったんですが、
umiieの1F寝室の前には、道路や前の家もあるので大開口はちょっと落ち着かないかも。
また、その開口の先には、2Fと同様、奥行1モジュールのベランダがあります。
このベランダは、無くして、その分寝室(室内)を広くしてほしい。
模型がカッコいいのは、多分「2Fと1Fが全く同じような全面開口+ベランダ」で揃っているからだと思います。
今は、2Fのラナイを奥行3モジュールに広げているため、ベランダ部分は揃いません。
半屋外から海を楽しむのは、2Fラナイに集約します。
ゾノ先生「庭とのアクセスいいですよ。」
と付けてくれている開口も、せっかくですが不要です。
掃き出し窓になると思いますが、生活感が強く出そうな気がするので避けたいです。
あと枕元の窓際に、知らないおっさんが立ってる時の恐怖(だから無いって)笑。
寝室は(特に1Fということもあって)、基本的に「閉じて」落ち着きたいかなと。
ハイサイドライトで、光と空が見えれば満足です。
(イメージ/fevecasaより画像拝借)
今日の一曲:slide/フリッパーズギター
1stプラン変更点③ 子供部屋の位置(2F→1F)
ファーストプランを初期の段階で変更した点③は、子供部屋の位置。
1stプランでは【2F】にありました。
ぐーさん「子供部屋の位置も、すごく良いね。」
広さ等ではなく、えらく配置にくいついていたぐーさん。
2F子供部屋自体は、割と一般的だと思いますが。
ウマ「そんなに良いのこの位置?」
ぐー「子供が、年頃になって、夜中とか窓から外出しにくそうやなと。」
僕にはそんな発想が全然なく、シミュレーションの豊かさにちょっと感心しました笑。
ぐーさんは、3姉妹の真ん中(次女)。
お姉さん(長女)が、中学高校はなかなかアクティブな方だったらしく、まさに夜な夜な窓から外出していたとか笑。
その反動で、次女(ぐーさん)と三女(妹)は、相当真面目に育ったらしいです笑。
ぐー「あとLDKの奥側っていうところも、子供を寝かせたりするの便利そう。」
ウマ「なるほど。」
外観からも、あえてシンメトリー(左右対称)ではなく、窓は奇数の5個。
ピロティーの幅と揃った横滑り出し窓が、リズムよくパタパタと開いているのが、とても可愛いです。
でも、この子供部屋の配置は変更になりました。
ゾノ先生「ラナイの奥行を1モジュールから3モジュールに広げるために、2F子供部屋と1Fサニタリールーム(浴室・洗面所等)を入れ替えた方が良さそうです。」
ゾノ先生は、ラナイを広げる分、リビングを狭めることは、まずはあえてしませんでした。
一律に広いリビングが正義とは考えていないと思いますが、
僕たちumiieのLDKは、海を望むにあたり、家具を置いてちょうどいい広さではなく、もう少しラグジュアリーにした方がベターという判断のようです。
子供部屋(6モジュール)をサニタリールーム(5モジュール)に置き換え。
キッチン裏のトイレと収納を無くす。
これにより、リビングを狭めることなくラナイが2モジュール広がりました。
僕たちの子どもは窓から脱走しないと信じて笑。
今日の一曲:The First Noel/Frank Sinatra
1stプラン変更点② ラナイ
ファーストプランを初期の段階で変更した点②は、ラナイ。
ハワイでの建築設計もしているゾノ先生は、ベランダ部分を「ラナイ」と呼びます。
ラナイは、ハワイ(語)のベランダ。
おそらく海を眺めるという共通点からの、ゾノ先生の遊び心だと思います。
響きだけの問題でも、そういうちょっとしたニュアンスもありがたいですね。
(チョッキじゃなくてジレ、みたいな笑。)
ただ、奥行きが1モジュール(91cm)の点は、変更希望でした。
(奥行1モジュールのイメージ/画像拝借)
以前も少し書いたとおり、いつまでもくつろげるような、限りなく居室の延長のアウトドアリビングが、僕の家づくりの第一希望です。
(イメージ/画像拝借)
ウマ「…ということで、リビングを狭めてでも、ラナイの奥行きは3モジュール(273cm)以上欲しいなと…。」
ゾノ先生「うーん…。」
ウマ「サンラウンジャーで寝転んで、本読んだりもしたいですし。」
ゾノ先生「うーんそうですか…。」
ゾノ先生は、こちらの要望に(良い意味でも)簡単には「できますよ」「そうしましょう」とは答えてくれません。
素人の僕たちのように数値から入る「広さ」では当然考えていないし、
単純にリビングを狭くするだけでなくもっとトータルバランスでの最善を考えてくれています。
しかし、僕の要望を聴くゾノ先生の空気が少し変わる場面がありました。
ウマ「…あとですね、2人(僕とぐーさん)の間で、リビングでのくつろぎ方が大きく違うのも理由です。」
ゾノ先生「…?」
ウマ「僕は窓を開けて風が通るリビングが好きなんですが、ぐーさんはそうではありません。」
ゾノ先生「…!」
ぐーさんは、「虫」が大の苦手。
セミとかハエの大きさなら僕も若干苦手ですが、言われないと僕には気づかないぐらい小さい虫一匹でも部屋にいると僕に駆除依頼が来ます笑。
今のアパートも近くに田んぼが多いので、小虫対策には必死。
特に、虫が大量発生する田植え時期、ぐーさんが玄関ドアを開閉する幅の小ささと速さは、多分県内一です笑。
僕が窓を開けてベランダに洗濯物を干したりとりこむ時間帯が「夜」の場合は、明かりに虫が集まってこないように、室内のテレビや照明を全て消して真っ暗にした状態、「闇干し」が求められます笑。
そんなぐーさんにとってはさらに、海沿いのumiieでは砂や潮風も、あまり窓を開放的に開けたくならない要素でしょう。
ウマ「…というような、「室外」に対する2人の感覚にかなり差があります。」
ゾノ先生「なるほどですね。」
ウマ「なので、ラナイは僕にとってのセカンド…いえ、ファーストリビングになるかもしれませんっ。」(←言い過ぎ笑)
ゾノ先生「確かに…ラナイは3モジュールにしましょうっ。」
(イメージ/画像拝借)
ちなみに本場ハワイの「ラナイ」も、
大型家具を置いて居室の一部のような空間の位置づけで、
景観を損ねる理由から洗濯を干すのも禁止らしいです。
施主の「要望」ではなく、あくまで「ライフスタイル」を軸に考えてくれるゾノ先生のスタンスに感謝です。
12月8日の一曲:Happy X'mas(War is over)/John Lennon
1stプラン変更点① サービスバルコニーと庭階段
2016年9月にゾノ先生からいただいたファーストプラン。
初期段階(設計契約締結までの2か月間)に変更を相談した点を整理します。
①2FのLDKに付いたバルコニー+庭と繋がる階段
(模型:2F人形が立っている場所)
ゾノ先生「2Fキッチンなので(ゴミを一時的に出しておく)サービスバルコニー的にも便利ですよ。」
2人(うーん…。)
僕たちは、「サービスバルコニー」(響きの問題?)は生活感があるイメージで、あまり好きではありませんでした。
インナーバルコニーではなく、付け足して出っ張ったタイプは、特に。
模型のバルコニーは、アクリル製で(笑)存在感が無いからいいけど…
せっかくミニマムな外観が気に入っているので、実際付けると少しデコボコしないかなと心配です。
さらに、バルコニーと庭を繋ぐ、外階段。
ゾノ先生「庭でBBQとかする時、キッチンとアクセスいいですよ。」
ゾノ先生は、ストイックなデザインと両立して、遊び心も大切にしてくれています。
まあBBQは限定的なシチュエーションだとしても、
日々の出勤等で「LDKと駐車場の遠さ」はなかなか負担になりそう。
【2F】ソファから階段を降りて…
【1F】廊下から玄関を出てピロティーの向こう…の駐車場(汗)。
ここまで外に出て、もし忘れ物に気付いてまたリビングに戻ることを考えると、地獄の導線です笑。
(だからといって、直接庭階段から出勤もしないとは思いますが…)
庭階段も、模型ではアクリル製なので、カイジの鉄骨渡りばりに家の外観に溶け込んでいますが…。
黒崎敏先生の「JARDIN」のような素敵な庭階段が(低予算で笑)できるなら、最高とは思いますが…。
(てか、蹴込の隙間から漏れる光までデザインされてて凄すぎです汗…)
(出典:APOLLO Architects & Associates.)
2人「素敵ですが、バルコニーと庭階段は、削る方向でお願いします。」
ゾノ先生「そうですか…承知しました(しゅん)。」
せっかくで恐縮でしたが、削る理由がさすがに3つもあったからです。
(1)約80万円という高額設備
(2)部品を付け足していないようなミニマムな外観を希望
(3)そして最大の理由は、以前も少し書きましたが、夜、キッチンからふとバルコニーを見ると…庭から階段を上ってきた知らないおっさんの人影があった時の恐怖(だからどんな確率や笑)
今日の一曲:fake town baby/UNISON SQUARE GARDEN